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2007年4月25日 (水)

エリツィンさんの死

今、世界で一番ベンツが売れる都市はモスクワだという。独裁色を強めるプーチンさんのもと、豊富な資源を背景に急速な経済発展を続けるロシア。その初代大統領、エリツィンさんが亡くなった。 

共産党政権、ソ連を解体し、自由と民主主義の時代への扉を開いたといわれるエリツィンさんだが、その後継者として彼が指名したプーチンさんがひた走っている道が、自由と民主主義へ向かっているかというと、なにやら心もとない。

 モスニュース・コムのウエブサイトにゴルバチョフさんのインタビュー(2006年7月)が掲載されている。ゴルバチョフさんは、大韓航空機を戦闘機で撃墜した軍事大国・ソ連において、ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を進め、冷戦を終結させてノーベル平和賞を受賞した人物で、西側では「ゴルビー」という愛称で親しまれた。クーデター未遂事件をきっかけにロシア内における求心力を失い、エリツィンさん率いるロシアがソ連を脱退してソ連が崩壊したために退陣した。下記(筆者訳)は、ブッシュ・アメリカとプーチン・ロシアに対するゴルビーの見方として興味深い。

かつてのソ連指導者(ゴルバチョフ)はブッシュ政権の二人の重要人物を厳しく批判した。チェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官だ。「彼らは軍事的な利益だけを守ろうとするハゲタカであり浅薄な人物だ」またゴルバチョフはしばしばロシア政府へも厳しい言葉を浴びせかける。しかし、独裁主義的なやり方を非難されるプーチンにはしばしばアドバイスをする。
「プーチンは独裁的な手法でこれからもやっていくだろう。彼は危ないぎりぎりのところを歩いているんだ。しかし、ロシアは民主主義国家になっていくだろう。私はプーチンという人を知っている。彼は道徳家なのだ」彼はロシア民主主義の夢をあきらめたわけではない。二人のお孫さんが自由の中で生きることを望んでいる。

「二人の孫が平和で自由な民主主義国家に生きてくれることが望みだ」「しかし、そのためには諸問題に対するあまりに多くの答えを見つけ出さなくてはならず、実のところ、そういうことを想像するのは難しいな」

 反対勢力への弾圧を強めるプーチン政権には、国内で抗議デモが起こり、亡命した政商がクーデターを口にするなど一般大衆からの人気とは裏腹に民主主義や自由に逆行したイメージがつきまとう。また米国との間も、チェコ、ポーランドへ米国が配備しようとしているミサイル防衛システムをめぐって冷戦時代を思い出させるような対立が起こりつつある。

 軍事とともに経済大国化して、またかつてのような独裁的、強権的で秘密主義の国にならないようにプーチンさんにお願いしたい。ゴルバチョフさんのお孫さんが自由に生きられる本当の意味で豊かなロシア社会をつくりあげてもらいたいものだ。

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