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2007年4月28日 (土)

スラヴァの魂は生き続ける

その姿を見ているだけで広く、大きく、幸せな気分になり、目頭が熱くなる。ロストロポービッチ(スラヴァ)さんはそんな人だった。日本が好きで、小澤征爾さんと日本各地のお寺などをまわり無料で演奏した。

阪神大震災の直後に、小澤・N饗と競演したコンサートは思い出深い。ドボルザークのチェロコンチェルトを弾き終え、アンコールの拍手を穏やかな顔で制し、遠くを見つめるように客席に語りかけた。「私のお祈りとしてこれを弾かせていただきたいのです。演奏が終わっても、どうか拍手をしないでください。このホールから私たちの祈りが届くことでしょう」。

ゆっくりと、バッハの無伴奏チェロ組曲BWV1008が会場にしみわたるように、流れ始めた。バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲

スラヴァの訃報は世界の音楽ファンだけではなく、「人間のすばらしさ」を信じるすべての人を悲しませたことだろう。オペラの女王、ヴィシネフスカヤとともに人生を歩み、サハロフ博士やソルジェニーツインを擁護し、芸術や言論の自由、そして何よりも人間そのものを守るために闘ってきた人だった。
僕がテレビではなく自分の目でスラヴァを見たのは2005年5月のことだ。大学時代、同じゼミだった松本巧君が震災後から続けてきた「1000人のチェロ」コンサート。マエストロは神戸ポートアイランドのワールド記念ホールに世界から集まった1000人のチェリストを包み込むようにタクトを振った。

1000の弦の響きが一つになり、魂の昇華する大きな音の流れになった。客席の私たちをゆっくり見渡していたスラヴァのあの慈愛に満ちた表情が忘れられない。

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