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2007年5月12日 (土)

マルタとサルコジとセシリア

 大統領選挙の当選直後、自家用ジェット機でマルタ島に飛び、クルージングを楽しんだサルコジ氏はなかなかの傑物かもしれない。

 フランス人としてはお世辞にもカッコいいとはいえない。身長165センチという小柄で、投げキッスする姿は、「イザベル」に情熱的に愛をささやくシャルル・アズナブール、嫌いなタバコを苦々しくすっている姿は「勝手にしゃがれ」のジャン・ポール・ベルモンドを思い起こさせる。

 「堂々とした優雅な立ち振る舞い」というフランス大統領のイメージはなく、劣等感と強気が入り混じった人間独特の毒気が感じられ、そこがフランスという国の転機を暗示しているように見える。

 ハンガリー移民2世でパリ生まれ。ワインを含めアルコール類は一切だめ。好物はチョコレート。ワインを飲まないフランス人なんてイメージじゃないけど、僕らが映画やテレビに洗脳されているだけだろう。

 中学、高校の成績は思わしくなく、エリートではない人物が名を挙げたのは1993年。
パリ西郊の高級住宅地、ヌイイ・シュル・セーヌの市長時代、爆発物を持った男が幼稚園に侵入、園児ら21人を人質に立てこもった。現場に駆けつけたサルコジ市長は、現金1億フラン(約21億円)を要求する容疑者と直接交渉の末、46時間後、次々と園児らを解放させた。
 

 その勇気と力強さのイメージが経済的に停滞した「フランス型モデル」を変えてくれるのでは、という期待感につながった、とひとまず考えておこう。

 さて、妻のセシリアさん、長男ルイ君と共に優雅なバカンスを楽しんだサルコジ氏。そして彼を必死で追いかけるパパラッチ。サルコジ氏は明らかに、マスメディアの「ぜいたく批判」を計算に入れた上で、選挙直後のバカンスを決行したと、僕は考えている。

 彼は2度結婚しており、現在の妻セシリアとは、不倫愛の末に結婚。1998年には息子ルイが生まれる。しかし、セシリアは2005年、支持者の実業家とニューヨークへ駆け落ち。翌年に復縁したものの、セシリアは夫と別行動を取り、ファーストレディとなることも拒絶するといわれていた。
 

 「女にもてない」という劣等感があったかどうかは知らないが、サルコジ氏が一度は逃げられたセシリア夫人をともない、正式に大統領になる前に、仲睦まじくしている姿をアピールしたい、という思いはあったはずだ。
 

 「初の女性大統領誕生か」と話題になったロワイヤル氏に勝ち、週35時間制の撤廃、企業の競争力増強などを謳って、強い仏大統領への道を歩むサルコジ氏に、現時点での「女性観」を聞いてみたい。

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