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2007年5月 4日 (金)

ダルフールと北京五輪

 今月6日に投開票が行われるフランス大統領選。そのテレビ討論で、北京五輪をボイコットするかどうかが対立点の一つとなった。左派のロワイヤルさんは、北京五輪のボイコットを検討すべきだと主張。右派のサルコジさんは「平和の祭典へのボイコットは良くない」と応酬した。
 なぜ、北京五輪ボイコット問題が持ち上がったのか。
 答えは、スーダン西部のダルフールにある。
 国連によると、ダルフールでは過去4年間にアラブ系民兵によって20万人の非アラブ系農民が殺害され、200万人以上が難民となっている。

 問題なのは、この民兵を支援しているのがスーダン政府であること。そして国連安保理で協議している制裁決議が、常任理事国・中国の反対で採択に至っていないことである。中国はスーダン産出の石油の大半を輸入しているのだ。

 産経新聞は中国のアフリカ進出に関連して以下のように報道している(一部省略)。

中国とアフリカ諸国42カ国首脳による中国・アフリカ協力フォーラム首脳会議が4日、北京で開幕、中国は約100億ドルの債務減免など破格の対アフリカ優遇措置を発表した。
会議には、ダルフール住民虐殺で国際的非難を受けているスーダンのバシル大統領、腐敗政権で知られるジンバブエのムガベ大統領、内戦が続いたアンゴラのサントス大統領らも参加。首脳らが一人ずつ進み出て胡主席に握手を求める様子は、中国皇帝に謁見する朝貢国を連想させ、中国がアフリカの新たな“宗主国”であることを国内外に見せつけた。

 ジェノサイドという言葉がある。一つの人種・民族の抹消行為を指す。ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺や1994年春にルワンダで行われた虐殺が国連によりジェノサイドと認定されている。

 国連はダルフールの悲劇がジェノサイドに当たるという認定を避け、「人道に対する罪」として国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)に個人の処罰を付託。これを受け、このほどICCがスーダン政府の担当大臣と民兵組織の幹部に逮捕状を出した。

 ダルフール地方のカレイクという小さな村。ここを「ジンジャーウィード」が襲った時の様子をタイム誌がレポートしている。

 襲撃を受けた村人たちは、民兵に1ヵ所に集められ約1ヶ月間にわたり、毎日2~3人が処刑された。数十人の女性がレイプされた。15歳になる少女もレイプの犠牲者の一人だった。彼女の証言によると、 5人の男たちから1週間以上、毎日、強姦され続け、終わると、手と足を縛って逃げられないようにされた。10日ほどして彼らはどこかに立ち去ったという。

 グーグルは衛星写真グーグルアースで、ダルフール紛争の状況を伝える試みを始めている。パソコン画面に映し出される衛星写真地図上のマークをクリックすると現地の写真が映し出されたり、生存者らの証言、最新データなどが得られる仕組みだ。

 アフリカは日本にとって遠い大陸である。しかし、そこにも僕たちと同じ人間が生きている。僕たちは無力だが、インターネットで監視することぐらいは続けたい。

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