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2007年5月 2日 (水)

チャベスはロビンフッドか?

 ブッシュを「悪魔」と呼び、自らを「ロビン・フッド」と称す。
ベネズエラの53代大統領チャベスは思ったことをストレートに言う政治家である。
2006年、国連総会の演説での激しいブッシュ批判はテレビで放映され全世界を驚かせた。

 世界の市場経済を一極化し国境を越えて国際金融資本や多国籍企業が富をむさぼるグローバル資本主義に抵抗し、反米主義を貫いている。
 

 その勇ましい男が5月1日、またまた動いた。
米国のシェブロン、エクソンモービルなどいわゆる国際石油資本(メジャー)が進めている、オリノコ川流域における石油資源開発事業の支配権を取り上げ、国有化するというのだ。 石油各社はしかたなく移譲命令に従う姿勢だが、世界の常識から言えば納得がいくはずもない。

 しかしこの出来事、今の世界経済の潮流に潜む大きな矛盾をさらけ出したといえないだろうか。
 

 中国、インドなどが豊富で安い人件費を武器に世界企業の工場となり、あっという間に新興経済発展国として台頭。その結果、エネルギー需要が急速に高まって原油など資源価格が上昇、中東やロシアなど豊富な資源を有する国々に莫大なお金が流れ込んだ。ベネズエラもそうしたオイルリッチ国の一つだ。

 こうした国は先進国の多くの企業を呼び込んで資源開発などに投資させ、資源輸出で得た豊富な資金でその開発会社を強引に買収したり、支配権を取り上げてまんまと自国へ先進技術の移転をはかっている。
企業の成長至上主義が世界に競合を広げ、新興国を巻き込んでますます無理な成長競争に進むという悪循環に陥っていないだろうか。

 永遠に続く成長などありえないのだ。

 技術が唯一の資源である日本が、お金のために技術を「切り売り」していったあとに残るものは「さらに先端技術をつくり続ける国」か、それとも働かない若者がはびこる「老いた国」なのか。

 チャベス大統領は貧困の撲滅を政治スローガンに掲げているが、貧困層が減少したというより、「独裁色」を増しているという見方が強い。
カストロを師と仰ぎ、ブラジルなどラテンアメリカはもちろんロシア、ベラルーシ、中国、イランへ接近。ロシアからはスホーイ30戦闘機24機を購入する予定だ。

 アメリカがイラクの泥沼に足をとられ、身動きできないスキに、今とばかりに独裁者の支配する国々が蠢いている。

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