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2007年5月18日 (金)

リ・カセンの警告

いま株を買う人は相当勇気をお持ちである。「中国株が気になるから」と様子眺めの人が多いのではないだろうか。それだけ、中国株は危険水域まで急上昇を続けている。

今年2月末、上海市場の9%下落をきっかけに世界同時株安になった経験から、グローバルなカネの流れを実感した投資家は、アメリカだけでなく中国市場の動きにもナーバスになっている。

そんな折も折、ヘラルドトリビューン紙に気になる人の発言が載った。
李嘉誠(リ・カセン)氏。香港最大の企業集団・長江グループ創設者であり、東アジア全域で一番のお金持ちとされている。
  
リ・カセン氏が香港で記者に語った内容はこうだ。
「中国株のバリュエーションはバブルといえる」
「中国にとって心配なのは株式市場だ」
「中国人投資家は株式投資を甘く考えている」

この原稿を書いているのは5月18日午前11時。10時10分のロイター・株式マーケットアイで「香港の大富豪が中国市場バブルについて発言」と速報されて40分後。日経平均株価
前場は前日比 -31.89円の17466.71円で引けた。

このところの日経平均株価がパッとしないのは、やはり中国株バブル崩壊への恐怖感が強いということが一因だろう。

恐怖感は万人共通だが、とりわけ日本人のDNAの問題もある。

われわれ日本人は不安を感じやすいタイプのセロトニントランスポーター遺伝子を持っているといわれている。だから、誰もが不安に敏感に反応して売り一色になったり、逆に「みんなで買えば怖くない」とばかりに、買い一辺倒になったりする。要するに不安だから、みんなの動向を気にし、「みんながそうするのなら自分も」と安心感を得てから行動する傾向がある。

そんなわけで、みんなで一緒に買って高値掴みになったり、狼狽売りして、外国人投資家に安値を集められたり・・・ということになるのだ。

リ・カセン氏はその点が違う。
1989年の天安門事件をきっかけに、外国企業が中国から逃げ出したとき、逆に中国への投資を拡大して香港最大の企業集団に成長させた。

他人と同じ行動で儲かるというのは絶対に理屈に合わない。みんなが儲かるときは完全にバブルである。

へそまがりな僕は、投資家から見放され、下落を続けている新興株をしつこく買い続けている。僕の生きている間に、その会社の経営者がちゃんと答えを出してくれると信じて・・・。

リ・カセン氏に会うことはないが、万が一、彼がこの一文を読んだら「あんた、あほと違うか」と言われるかもしれない。

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コメント

李さんと言えば香港フラワーで当てたひとですね。
もっとも実際の資産形成は不動産と株投機でしょうが。

しかし李さんが日本に居たら国税と検察が見逃しませんね。西武の堤義明さんでも無力なのです。米国ならSECでしょう。ミルケンのように刑務所ですね。

日本では個々人のDNAだけでなく超均質な社会構造そのものが大富豪や財閥を許容しないのです。

結論:桁外れのお金持ちになるには国外に出ること、なるべく遅れた国に出ること、一儲けしたら次はもっと遅れた国へシフトすること、ではないでしょうか。

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