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2007年5月14日 (月)

イムラン・カーン

  クリケットはパキスタンの国技であり、スター選手は国民的英雄だという。その英雄の一人、イムラン・カーン氏が政治家として再びヒーローの座をめざそうとしている。
 
 自らの政権に不利な司法判断を繰り返してきたチョードリー最高裁判所長官を、事実上解任したムシャラフ大統領。それに対し「司法の独立」を主張する法曹関係者や野党議員のリーダーとして、カーン氏が欧米メディアの脚光を浴び始めたのだ。
 
 パキスタンは今、政情不安の真っ只中にある。今年3月、チョードリー長官が解任されて以来、反ムシャラフの動きが広がり、ついに今月12日、銃撃戦をともなう衝突にまで発展、多数の死傷者を出した。
 
 首都、イスラマバードの高台にあるカーン氏の邸宅。CNNが彼を特集したテレビ画像に、夕日を浴びて市街を見渡すハンサムなその横顔が浮かび上がった。 

 1993年のW杯で主将としてチームを優勝に導き、その後、政治家に転身。英国経済界の大物、故ジェームス・ゴールドスミス卿の娘でダイアナ妃とも親交のあった社交界の花、ジャマイマと結婚し、息子2人を もうけた。20004年に彼のもとを去った妻はイギリスの有名俳優、ヒュー・グラントと浮名を流し、話題になった。

 これまで、政治的にはさしたる実績を示していないカーン氏だが、超有名人でもあり国民に対する影響力は強い。社会正義のため「司法の独立」を強くアピールできる政治家だといわれる。

 ムシャラフ大統領は軍人であり1999年の無血クーデターで国家元首となった。もともと軍はアフガンでの影響力を保持するためタリバンを支援してきた。親米派のムシャラフ大統領は9.11以降、アルカイーダが潜伏しているとされる地域でテロ掃討作戦を進めてきたが、軍内部にはいまだにタリバンを支援するグループがあり、過激派対策は進んでいない。

 米議会では「ムシャラフ以外に話ができる人物が必要だ」という声が上がり、ワシントンポストなど米国のメディアからも「ムシャラフはパキスタンの民主化もテロ対策もできない」と批判が出始めている。

 今回、CNNがカーン氏の特集を放映したのは、そうした「アナザーパーソン」待望論の表れとみることもできよう。
首相への返り咲きをねらうブット氏の動向とともに、カーン氏の活動からも目が離せない。

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