« 米ロ原子力で協力 | トップページ | 小池百合子の微笑 »

2007年7月 8日 (日)

どうみる今後の中国

産経新聞一面連載「やばいぞ日本」は大いに参考になった。他の多くのアジア人からみて、日本は「傲慢なヘビ」なのだということ。そのヘビの頭を切って溜飲を下げたいと思う気持ちが、アメリカ政治におけるアジア系勢力の台頭により大々的な「慰安婦」キャンペーンにつながった、という趣旨のことが書いてあった。

中国や韓国の人々から日本が嫌われていることはメディアを通じて誰でも分かっている。戦前は大陸に侵攻し支配者として君臨、敗戦で壊滅し立ち直れないかと思ったら、なんと戦後はみるみるうちに奇跡的な経済発展。技術を武器に金満大国となり、“ジャパン・コンプレックス”のある周辺諸国におカネを貸し続けた。

ちなみに僕は知人におカネを貸して友情が続いたためしがない。「おカネを貸すと、感謝されるどころか嫌われる」。国どうしも、どうやらそれが真実らしい。

さて、本題に入ろう。今回、取り上げたいのは中国の今後についてである。上記のようなメンタリティのある中国がいまや世界経済に大きな影響力を持っている。軍事力の強化や、宇宙開発などをみると米国に対抗し世界の覇権をめざしているとさえ思える。

それだけに、中国の経済発展に乗り、景気拡大をはかろうとする日本にとって、その今後の動向は期待であり、同時に脅威でもある。国内に大きな矛盾を抱え、人民の不満が鬱積しやすい中国がバブルのような様相を呈しながらも、共産党独裁の現体制でこのまま成長していけるのか。それとも、なんらかの“地殻変動”があり、日本も大きな影響を受けざるを得ないのか。

北京の反日政策を批判する中国人評論家、石平氏はこれからの中国について「胡錦濤にカリスマ性はありません。だから後継者をめぐって5年以内に権力闘争が起こります」と予測する。

「もう一つのポイントは2010年にオリンピックも上海万博も終わることです。5年以内には国内問題が起こり、政権が危なくなります。国内が危なくなると、外国に矛先を向けてくるのが常套手段。例えば台湾を取ってしまえばカリスマ性がつく。そして、当然日本もターゲットになりうる。そうでもしないと体制維持できない。こういうことを視野に入れて日本はいまから抑止力をつけておかなければならないのです」

日米同盟を安定させ、日本が防衛力強化をしっかりやれば、中国は海外で冒険するスキがなくなり、内部の改革、つまり民主化などを進めないわけにはいかなくなる。それが中国にとっても、日本にとってもいいことなのだという。

中国経済の規模がどんどん拡大するとともに、世界中の資源を中国が呑み込み始め、資源ナショナリズム、エネルギー安保といった新たな国際的緊張が生まれている。
株や不動産の値上がりが続き、誰もがバブルだと感じ、2008年のオリンピックか2010年の万博が過ぎれば崩壊するのではないか、と心配している。そして、すでに急速な経済成長のひずみは環境や食品の汚染といった形で現れ、がん患者の増加など多くの健康被害をもたらしている。

これは全て中国だけの責任ではなく、その安い人件費と13億人のマーケットで儲けをもくろむ世界の企業の責任でもある。資源や環境や健康問題に関しては国際的な協力が必要だろう。

ただ、仮にバブルが崩壊し、国内が混乱し、政権の危機が訪れたときに、「日本嫌い」の人心を刺激し、「傲慢なヘビの頭を切れ」と、一斉に攻撃の矛先を向けられてはかなわない。

かつて文革の嵐の中で毛沢東の神話を信じたが、やがてそれが「洗脳」された結果であったことに気づいたという石平氏は曰く。

「英雄豪傑であればあるほど、個人的な権勢や一族の栄達を求めて独裁者への道を歩んでいくのが中国歴史上の常であった。権力は、決して私利私欲の限界を超越することができない、というのが中国社会の法則となり、不幸の源でもあった」

儒教を生み出した国であったが、なぜかその教えの中核である「無私」の哲学は為政者によっては受け継がれず、文化大革命によって人民からもその思想文化が奪われた。

中国の歴史上で繰り返された不幸の源、すなわち「権力の私利私欲」という限界を超越し、新たな地平をめざす未来はやってこないのだろうか。

« 米ロ原子力で協力 | トップページ | 小池百合子の微笑 »

「ニュース」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

中国、朝鮮、日本は東アジアにおける漢字文化の団子3兄弟です。当然ながら長男は中国、次男は朝鮮、三男は日本です。
両親の面倒を見るため農業を継いで田舎に残った長男にして見れば禄減らしに都会に出た筈の次男や三男が時代の波に乗って結構羽振りが良く、中でも勉強がよく出来た末っ子が思わぬ大成功をしているのは内心多いに癪にさわる話です。
結局、団子三兄弟が仲良くなるためには、長男と次男が一国両制で経済を発展させ、恒産あれば恒心あり、金持ち喧嘩せず、の市民主義の状態を国家主義の枠組みの中につくりだすことしかないのではないでしょうか。
結果として中国は香港や台湾を統合し、朝鮮もこれにならって南北統一をはかり、やがては日中朝三国の不戦同盟と通貨同盟を経て最も危険な白人国家のロシアに対する東アジア共栄圏を作り上げることが出来ればいいのではないでしょうか。
そのためには、右手に論語、左手にそろばんの教育的経済国家となる、米国製の平和憲法を守る、自らも黄色人種であることを十分に自覚して決して有色人種とは戦わない、フラットな頂上の富士山型の権力構造と頂上にある浅間神社或いは権威としての天皇制を活かす、などを国民的に合意する必要がありそうです。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/335692/7071226

この記事へのトラックバック一覧です: どうみる今後の中国:

« 米ロ原子力で協力 | トップページ | 小池百合子の微笑 »

フォト

1日1回応援クリックお願いします↓

過去の全ての記事

2016年6月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

microad

無料ブログはココログ