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2007年8月25日 (土)

小池百合子の啖呵と風向計

さすがに小泉氏の刺客として勇名をはせただけのことはある。小池百合子防衛相の啖呵はお見事だった。

「イージス艦情報持ち出し事件の責任を防衛省のどなたもとっていない。私が責任をとりたい」

インド・ニューデリーのホテル。唖然とする記者団に向かってたたみかけた。

「私は辞めるといっているのよ、わかる?」

安倍首相を見限った、ということである。内閣改造は失敗に終わる。私は泥舟に乗らない。そういう判断に至ったということだろう。

「総理には続投しないことを申し上げております」

なぜ内閣改造はうまくいかないのか。それは、どんな顔ぶれであろうとも、評価されにくいのが現在の状況だからである。

挙党一致の派閥均衡型内閣をめざせば、古い自民党の復活といわれ、若いメンバーを集めると経験不足を指摘される。要するに、安倍さんに「ノー」なのだ。

そのことは、外遊中、とくにアメリカにおいて要人から耳に入ってくる安倍評価でも彼女は痛感しただろうし、守屋防衛事務次官の人事問題でも首相の「甘さ」が身にしみたはずだ。

本来は情報漏えいの責任をとらせて「更迭」というくらいの姿勢でもよいものを、官僚側や塩崎官房長官と妥協してしまったことは、心外であったに違いない。

そして、アメリカとの間で防衛機密情報についての問題が持ち上がっているときに、わざわざインドにおいて安倍首相が、東京裁判でただ一人、A級戦犯全員の無罪を主張したパール判事の息子さんに会うという、その鈍感さというか外交センスのなさに、サジを投げたのではないだろうか。

もちろん、自身の内閣改造における処遇が取りざたされているこのさい、自ら機先を制して退任を表明したほうが賢明、という計算も働いたであろう。

いずれにせよ、ここまで安倍首相の求心力が低下すると、内閣改造の結果まで見えてくる。民主党にとってはテロ特措法その他でエラーさえしなければ、一気に安倍政権を追い込むことができるだろう。

ただ、内閣改造後の状況によっては、小泉前首相の動向も気になるところであるし、磐石ではない民主党の状況から考えて、劇的な政界再編への動きも起こらないとは限らない。

小池百合子氏の風向計はどちらに向いているのだろうか。

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