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2007年8月29日 (水)

サダム・フセインの娘、テロ支援とその苦悩

ここにも過酷な運命に翻弄されつづけたた女性がいる。

サダム・フセイン元イラク大統領の長女、ラグダさん。38歳。このほど、テロ組織の活動を扇動したとして、イラク当局から逮捕状が出された。

CNNのウエブサイトに顔写真とともに掲載された記事によると、イラク軍はこの日曜日にテロ組織のリーダー格と思われる容疑者を拘束した。ロケット手榴弾や路肩爆弾を用いた一連のテロ攻撃に関与しているとされる。

ラグダさんはこのテロ集団に資金を提供しているという疑いをかけられているのだ。

「フセイン関連のテロリストを拘束」と見出しのついたこのCNNの記事はアメリカ軍の発表に基づいて書かれたものである点には留意いただきたい。

フセイン元大統領には年長の二人の娘がいる。ラグダさんと次女ラナさんだ。フセイン政権が崩壊したのちの、2003年7月31日、イラクからいったんシリアに逃れたあと、こどもたちとともにヨルダンに亡命した。アブドラ国王が人道的配慮で入国を認めたという。現在ヨルダンの王室の保護を受けている。

ラグダさんはイラクの元工業鉱物資源相フセイン・カメル氏の妻。ラナさんは大統領警護隊幹部サダム・カメル氏の妻だった。二人は95年に夫とともにヨルダンに亡命したが、翌年にイラクに帰国。2人の夫はその後、フセイン政権に殺害された。

周知の通り、兄弟のウダイ、クサイ両氏は米軍の攻撃で死亡、父、サダム・フセインは死刑を執行された。

夫を殺され、父サダムへの憎しみに苦しんだ。そして、父サダムが絞首刑に処せられる瞬間を全世界の人々とともに目撃した。夫の仇であり、自身の父である人物の最後の瞬間はどのようにラグダさんという一人の女性の心に焼きついたのだろう。

インターポール(国際刑事警察機構)は彼女を探し出してイラク当局へ身柄を引き渡すよう世界中の警察に呼びかけている。
   
ただし、彼女はヨルダン王室にいぜんとして保護されており、イラク当局に身柄が引き渡される可能性は低い。

それにしても、なにゆえラグダさんはテロ組織を支援しているのだろう。ヨルダン王宮で静かに暮らしていればいいのではないか。見知らぬ他人のぼくには単純ににそう思える。

掲載された写真は、夕日を浴びた彼女の横顔を映し出している。その深い苦悩を推し量ることはできないが、やはり、サダム・フセインがどんな父親であったにせよ、彼女は父を滅亡させたアメリカを憎み、テロ集団にシンパシーを感じるのだろうか。

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