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2007年9月 7日 (金)

農水省 若林シンジケート

「困ったときの若林頼み」だったはずの当の本人が、とうとう問題を起こしてしまった。

松岡利勝氏が自殺したあとも、赤城徳彦氏が更迭されたあとも、そして今回辞任した遠藤武彦氏のあとも、期待を裏切らず登板した安倍さんの“中継ぎリリーフ”農水相、若林正俊氏のことである。

農水省の官僚だったころ、同じ官庁の先輩に佐竹五六氏がいた。ことし76歳の佐竹氏と73歳の若林氏。佐竹氏は水産庁長官をつとめたあと、天下り生活に。若林氏は農水省を退官して1983年の総選挙で政界入りした。官僚から見れば議員になるのも天下りの一種らしい。

佐竹氏は2004年5月から社団法人「全国遊漁船業協会」の会長である。02年2月から05年6月まで、財団法人「魚価安定基金」の理事長でもあった。両団体とも農水省の天下りの受け皿だから、当然、補助金を受けている。

その佐竹氏がもう一つ、つとめていたのが若林氏の政治団体「東京正風会」の代表である。

そして、問題になっているのは、佐竹氏が「魚価安定基金」の理事長だった02~04年ごろ、基金の経費から東京正風会の2万円のパーティー券を年に1枚程度購入していたことだ。額の大小は問題ではない。「魚価安定基金」は農水省の水産物価格安定制度の補助金として06年度に約16億円、07年度には14億円(交付予定含む)も受給しているのだ。

また、佐竹氏は個人として若林氏の別の政治団体「正風産業政策懇談会」に04年に5万円、05年に2万円、06年に5万円の献金をしているという。 これは個人の献金ではある。しかし、05年度に1700万円、07年度に1900万円余の補助金を受けている「全国遊漁船業協会」の会長としては、いささか思慮に欠けた行動ではないだろうか。

つまり、農水省官僚が国民の血税を補助金として天下り先にばらまき、恩恵を受けるOBがその分け前を仲間の政治家に政治献金として配分するという、巧妙なシンジケートの、ごく一端が、この両氏のズブズブの関係に表れているのである。

しかも、分捕った補助金の分け前を渡す側と、受け取る側の代表者が同じ人物という、なんともあつかましい仕組みを、平然と続けてきたとは恐れ入る。

こうして国民はそのツケを払わされているのに 与謝野官房長官は記者会見で「若林氏が農水省に入った時の直接の上司で、利害に基づいた関係でない」とポソリポソリ呑気なことを言っている。誰が官房長官になっても同じなのか。倫理観にもとづく、毅然とした姿勢が全く見られない。

違法性があるかどうかよりも、天下りや官僚支配、そして、法の抜け道を熟知し、あたりまえのように血税収奪システムをつくりだす官庁シンジケートに国民は怒っているのだ。

この国の政治家のデリカシーのなさには、ほとほとあきれてしまう。

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コメント

酷い話です。この手の問題の背景、根底には日本精神文化の儒教精神、つまり体制や組織に忠誠を示せば、それに見合った報酬を約束しますよと言う精神体制がある気がします。
我々日本人に根底に根強くあるもので、憲法より法律より強いのではないでしょうか?
デリカシーやら倫理観を上回る長い年月で培われた精神文化(現実的?)と民主主義と言うイデオロギー(理想的?)との境界線を曖昧にしたままの戦後の経済成長重視のイケイケ文化…それが背景にあると思います。
この手の問題は、私の周辺にも転がっていて、幼少の頃からずっと居心地の悪さを感じています。
責める対象を官僚や政治家だけに向けられる程は私はある意味無責任にはなれないですが…高い教育を受けた立派な人物なら解決して欲しいですね。

佐竹五六ってひどいな

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