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2007年9月 1日 (土)

厚労省官僚と社会福祉法人、繰り返される不祥事

とにかく、ひどいものである。厚生労働省という役所は、10年前に発覚した恥ずべき事件の、教訓を全く生かしていない。

「社会福祉法人の理事長から多額の利益供与や自動車の無償提供を受け、国や自治体の補助金交付で便宜を与え、私腹を肥やすといった行為は、厚生行政の根幹にかかわる重大な犯罪であり言語同断であると言わざるを得ない」。

これは1998年6月、東京地方裁判所が当時の、厚生省トップ官僚、岡光序治・事務次官らに対して言い渡した判決内容である。

当時、世間を騒がした高級官僚汚職事件であり、よほど懲りているはずなのに、厚生労働省内でやっぱり当時と同じようなことを続けていた職員がいた。この役所にはハナから組織の中身をを浄化する気がなかった、と思うしかない。

すでにご承知の、厚生労働省九州厚生局、松嶋賢・前局長のケース。犯罪性はともかく、岡光氏の事件ときわめて似ている。

松嶋氏は、社会福祉法人「枚方療育園」の山西悦郎・前理事長から中古ながらセルシオ、キャデラックなどの高級車をタダでもらい、しばしば現金を受け取っていたという。この法人には02年度から04年度にかけ国から計10億4100万円の補助金が出ていた。

それにしても、ぼくがビックリしたのは、前理事長の気前のよさである。社会福祉法人というのは、そんなゴージャスなプレゼントができるほど儲かるのだろうか。大体、どんなビジネスでも、堅気であればあるほど儲けは少ないものだ。いやしくも福祉に携わる人間が儲けに血眼になるなんてコトは、本来、考えたくもない。お金があり余るほどなら、ぜひ福祉に使ってもらいたい。

実際ほとんどの社会福祉法人は立派な理念を持ち、善意で運営していると思う。なかに、よからぬ考えの経営者が意外に多くいるかもしれないことが問題なのだ。

そういう経営者の儲けのカラクリは、ご想像の通り。よくあるケースとしては、かりに特別養護老人ホームを建設するとした場合、まず予算水増しの建設計画を立てる。例えば、土地取得に5000万円、建築費に5億円、設備費に5000万円、計6億円として提出し、全額を国や県の補助金、制度融資でまかなう。実際に要したのが計5億円なら、差額1億円はフトコロに入ることになる。

もし、補助金の審査をする担当部局の官僚、あるいは局長、次官クラスと親しければ補助金をつけてもらうのもスムーズだろう。

山西氏はまさかこんな姑息な真似はしていないと信じよう。

今年八十歳になる山西氏がどのような方法で大金持ちになったのかは知らないが、松嶋氏のためにも、疑われるようなことをしないほうがよかった。かりにも立派な地位をお持ちの厚生労働省官僚なのだから。

それと、生意気ながら、お二人とも人間として少々下品であると申し上げたい。山西氏とどんなに親しくても、金品を再々にわたり当たり前のように受け取るのは、人として情けないとは思わないだろうか。立場上も、人間としても、丁重に断るのが「美しい日本人」である。

また、山西氏も福祉に携わるものとして、庶民の金銭感覚を自らも持たなくてはならない。人の痛みを知らずして、何が福祉だ、といいたい。

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