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2007年9月30日 (日)

安倍政権を陥れた怪物の増長を許してはならない

マスコミは冷たいものだ。安倍さんはもう過去の人になっている。おまけに、若くひ弱で頼りない「お友達内閣」の失敗例とされてしまっている。

安倍さんよりはるかに老獪で、口も達者な福田首相は今のところマスコミ受けもよく、世論の支持率も高い。昨日のブログでも触れた官僚への甘い姿勢が、福田首相を守ってくれそうな気もする。

それにしても、安倍さんはそんなに頼りない総理大臣だったろうか。彼は本気で公務員改革に取り組もうとした。小泉元首相でさえ、こわくてできなかったことに敢然と挑戦した。官僚の天下り規制にも、社保庁の解体にも、大ナタをふるった。与党内の反対意見を押し切って、国会の日程を延長し、関連法案を通した。

ところが、この国の真の支配者を怒らせると、総理大臣でさえ危ないことが、はっきりわかった。支配者とは個人ではない。官僚組織というモンスターである。

官庁には記者クラブがあり、データや資料を提供したり記者会見のお膳立てをする広報担当部署がある。記者たちは、官僚からレクチャーしてもらい、記事を書く。政治家もまた、官僚から情報をもらい、説明を受けなければ問題の把握ができないであろう。国の実務を担当し、個人でなく組織で動く巨大官庁に、最も情報が集まってくるのは当然である。

つまり、この国のニュースを提供しているのは主として官僚なのである。あらゆる官公庁に記者室があるのがそれを物語っている。

さて、安倍政権が仕掛けられた罠にはまったという説がある。罠とは年金問題である。仕掛けたのは安倍政権の社保庁改革に抵抗する官僚だという。社保庁解体を阻止するため、安倍内閣を崩壊させたい官僚達が、民主党やマスコミに、自らの組織のミスやサボりによる大量記録漏れ問題などを次々とリークした。

それらの問題が安倍内閣の責任として追及され、加えて、閣僚達のカネにまつわる問題までもがどこかから漏れ出し、相次いで閣僚が自殺や退任に追い込まれた。諸官庁にも官邸内にも“アンチ安倍”がいた。官僚達の「安倍包囲ネットワーク」ができていたのである。

最も情報を知りうる部局の人たちがネタ元であると疑われるのは自然だろう。そして、そのリークにまんまと乗せられたマスコミが重箱のスミをほじくるような過熱報道を続け、ついには農水相の顔の絆創膏までも疑惑の対象にしたとなれば、もういじめとしか言いようがない。

このような“陰謀説”と、マスコミの“宿業”のようなことは今さらどうでもいい。問題はこれからである。安倍内閣の崩壊により、自民党内の官僚擁護派が力を盛り返し、公務員改革が逆行し始めたら国民は即座に今の政権に「ノー」を突きつけねばならない。

また、社保庁腐敗の元凶といわれる自治労を支持母体の一つとする民主党の、これからの公務員改革への姿勢を注視する必要もあろう。本来ならば、民主党にとって重要な集票マシーンである自治労と縁を切ってもらわないと、ほんとうに民主党の改革を信じることができないのである。そのことを自覚しておいてもらいたい。

自民党がダメなら、民主党に託してみるしかない。そう国民は考えているだけで、参院選の勝利が民主党への信任であると思っているとしたら大間違いである。

本気で官僚の腐敗・癒着構造にメスを入れる気があるのなら、自治労など支持団体が反対するのを覚悟で思い切った改革案を示してもらいたい。

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