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2007年10月18日 (木)

渡辺行革相ガクッ「何だよ、それ」

父親、ミッチー譲りの愛嬌と突進力でおなじみ、行政改革相、渡辺喜美はさぞかし気が抜けたことだろう。

天下り規制、公務員改革、独立行政法人見直しなどに脇目もふらず取り組んできた。ところが、なんということか。17日の参院予算委員会で福田首相はサラリと、それら霞ヶ関改革を足踏みさせるかのような発言をしてくれたのだ。

安倍前首相が官僚と一部与党議員による包囲網を突破して、まがりなりにも国家公務員法一部改正案を成立させ、半歩先に進めた霞ヶ関改革。

渡辺喜美氏自身が「サプライズ人事だ」と驚いた行革相再任により、官僚に優しいお人柄の福田首相のもとでも、さらに改革を前進させるかと思われた。それが時代の自然な流れである。

それだけに、民主党・直嶋議員の質問への答弁内容にはほんとうに耳を疑った。

まず、国家公務員採用試験一種、二種の区分を廃止する、つまりキャリア制度という慣行をやめることについて、福田首相は「決めかねる問題だ。民間並みにとの考え方があるが、民間と違い、公務員はなかなか業績評価がしにくい」と語った。

キャリアという慣行のもとになる二種類の試験制度の廃止については、岡村正東芝会長を座長とする政府の「懇談会」が前向きに議論しているおりである。

渡辺改革相は「一種、二種という分け方は時代遅れ」と、能力や実績を評価する新たな人事制度の導入に意欲を示している。

担当大臣と首相のこの温度差。ならば、首相は何のために渡辺氏を再任する必要があったのか。行革担当とか、関連の有識者懇談会とかいうのも、目くらましのポーズなのか、とさえ疑いたくなる。

次に、2008年中に設置される「官民人材交流センター」。各省庁の天下り斡旋をやめ、国家公務員の再就職を一元的に担うのがその目的であるが、福田首相はこう述べた。

「公務員制度改革全体の流れを見ていかなければならない。そういう中で、センターがどういう位置付けになるかをしっかり見ていく必要がある」

これは、もはやセンターの意義を確信した言葉ではない。むしろ、在り方について見直す意思が透けて見える。

町村官房長官もなんだか歯切れが悪い。

「官僚バッシング的な発想だけでなく、バランスの良い議論、地に足が着いた議論が必要」

拙速はいけないというのが、かねてからのこの問題に関する町村氏の主張だ。

公務員制度改革の全体像を示す基本法案の国会提出時期についても「先に出口ありきという議論は決して好ましいことではない」と曖昧そのものだ。どうも先に延ばしたいらしい。

これでは、渡辺喜美という政治家のスピードと馬力は宝の持ち腐れであろう。本来なら首相や官房長官が強力に推進をバックアップしなければならない。

参院で主導権を握った民主党が、自ら法案を作成して、次々と参院に提出しようとしている。

その大攻勢に対処する政府・与党の頭脳として、官僚に頭が上がらないのはよくわかる。選挙をにらんだ集票活動に時間を割かねばならず、やれ会議や懇談会、陳情受けや会食などと、日々大忙しの与党政治家に、政策立案の時間も余力もないにちがいない。

だからといって、時代の要請である霞ヶ関改革を先送りするということになると、税金ムダ遣いにムカついているわれわれ庶民の気持ちはいつまでも晴れないのだ。

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