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2007年10月 6日 (土)

北の将軍様の奇行と認知症説を検証する

北朝鮮情勢に詳しい李英和関西大教授が金正日総書記の認知症説をテレビで触れ回っている。

にわかには信じがたい話であるが、今回の南北首脳会談における不安定な言動や健康不安説からみて、いちおう検証しておかなければならないだろう。もし、その説が本当なら、北朝鮮の動きに関する見方も変えなければならなくなる。

李教授は米国外交筋から入手した最高機密情報で、米国と英国の情報機関も精神状態異変を確認しているとしたうえで、このように説明する。

病名についてはアルツハイマーか、その他の精神疾患、あるいは重度の糖尿病による合併症なのかまだはっきりしていないが、初期段階の認知症の可能性が強い。判断能力は低下しており北朝鮮の意思決定は国防委員会から総書記個人の秘書室に移った。金総書記が行ってきた文書決裁の署名が進まず、国政運営に支障が出ている。核問題についての米朝急接近は、重症に陥る前に解決したいという北朝鮮の思惑がうかがえるという。

金総書記については、これまでにも健康不安説がささやかれていた。韓国メディアが報じた糖尿病、心臓関連疾病説だ。今年初め、ドイツから数人の医師が訪れ、総書記の心臓手術をしたという憶測が流れたこともある。

今回の南北会談ではそうした健康不安説を打ち消そうとするかのように、金総書記の映像や声がテレビメディア等に流れたが、そのなかから気になる点をピックアップしてみたい。

1942年生まれの65歳。わが国の小泉純一郎元首相と同年齢ということを頭に入れておきたい。

まず、多くの専門家が指摘したのは、北へ入った直後、盧大統領を迎えた金総書記の様子が前回とまるで違っていたことだ。

2000年に金大中前大統領を迎えたときは、専用機で到着した前大統領をタラップの下で拍手しながら待った。二人の首脳は 両手で力強く握手し、笑顔で話しながらカーペットの上を歩いた。

対照的に今回は表情も硬く、口数は少なく、片手で握手し、 盧大統領と並んでカーペットの上を歩く間、一度も視線を合わせなかった。歩く姿に力が感じられなかった。

ところが翌日には態度が驚くほど変化した。韓国から持参したプレゼントを大統領が説明する間、笑顔を浮かべ、肩が触れあうくらい近寄って、「こんな貴重なものを」と嬉しそうに何度もうなずいた。

総じて今回は、予測不能な言動を繰り返し、関係者たちを振り回すシーンが目立った。

昨日のブログでも書いたように、食事のあと「ソウルよりこちらの冷麺のほうがおいしいでしょう?」といって大統領を困惑させた。そして会談中に突然、「滞在日程を1日延ばしたらいかがですか」と言い出した。盧大統領が笑顔のまま返事できずにいると、金総書記は「大統領がお決めになればよいだけではないですか」とたたみかけた。

ところが結局、この話は総書記の「十分に話し合ったので(延長)しなくていいでしょう」とのひと言で決着。この間、韓国側の随行員は対応に右往左往し、振り回されっぱなしだったようだ。

こうした奇行ともいえる言動について、「会談の主導権を握っている姿を見せつけるため」とか「初日の無愛想は機先を制するため、翌日の微笑みは健康悪化説などの報道を見て軌道修正したのでは」など、さまざまな憶測が飛び交っている。

さて、認知症か精神疾患かという李教授の説を裏付ける確たる証拠は以上の事実だけで読み取ることはできないが、直感的にいうなら、金総書記の心身に何らかの変調があった、と考えるほうが、今回の南北首脳会談における奇異な言動、そして65歳としてはやや老け込んだ表情と動作を説明しやすい。

仮に、李教授の説が当たっているとすると、今後の北朝鮮はどうなるのか。

8月27日付けの朝鮮日報は金総書記の長男、金正男氏が帰国し、かつて父親もそうだったように、組織指導部に所属しているという報道をしている。だとすると、後継者選びも本格化していることも考えられる。

一方で、政権内の混乱や対立に結びつくと危惧する意見もあり、核問題に関する六カ国協議の進展も相俟って、ますます北朝鮮情勢から目が離せなくなった。

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