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2007年10月21日 (日)

サルコジ・セシリア版 「男と女」ジ・エンド

そういえば、セシリアさんは、あのクロード・ルルーシュ監督の仏映画「男と女」で主役を演じたアヌーク・エーメに似てなくもない。もっとも、アヌークの相手役、ジャン・ルイ・トランティニャンはクールな二枚目だった。

セシリアにとって、大統領夫人という役柄はかなり窮屈だったようだ。不仲説がささやかれていたサルコジ大統領とついに離婚してしまった。

折も折、フランス全土で特別年金制度改革に反対する交通ストライキが決行されパリは大混乱。大統領の頭の中も大混乱だったかもしれない。

二人の出会いは、サルコジ氏の一目ぼれからはじまった。1984年のことである。モデルだったセシリアさんはパリ郊外ヌイイ市でテレビ司会者との結婚式にのぞんでいた。その美しいウエディングドレス姿に、立ち会った市長は息を呑んだ。サルコジ市長だった。

二人はそれぞれに別の人と結婚生活を送った。そして12年後。サルコジはセシリアをあきらめられず、求婚した。二人とも離婚、そして結婚。型破りのカップルはこうして誕生した。
 
2002年、内相の座に就いたサルコジは過剰なまでに「妻と一緒」というイメージを強調した、といわれる。しかし、これは戦略ではなく、ほんとうにセシリアと一緒にいたかったのだと思う。

セシリアはわがままで気位が高く、夫の思うようになる妻でないことは分かっている。でも、わがままな女が可愛く見えるということもある。「風とともに去りぬ」のスカーレットのように。

ぼくは、サルコジは別れた今も、セシリアを愛しているのではないかと思うのだ。

結婚後、セシリアはサルコジの愛情過多を、しだいに束縛と感じるようになった。そしてある日、夫がフランス中を飛び回り留守がちになっているスキをついて、ニューヨークの実業家のもとに逃げていった。

男としての寂しさのなかで、サルコジはフィガロ紙の女性記者と浮気する。大統領府の担当記者だった。

半年後、夫人はパリに舞い戻った。ニューヨークの生活に飽きたに違いない。自己中心の妻にふりまわされるサルコジ氏の生活が再びはじまった。

空港の滑走路まで公用車で出迎えたサルコジがセシリアとしっかり抱き合うシーンがテレビ画面に映し出された。

サルコジ氏が大統領になってからのセシリアの型破りなファーストレディぶりは、このブログで何度も書いた。「ファーストレディなんてまっぴら」といっていたセシリアをマルタ島のバカンスに連れ出し、アメリカでのサマーバケーションにも同行させた。

ところが、ブッシュ大統領との昼食会をドタキャンするというあまりにも非常識な行動で、サルコジ大統領を困らせた。このときのサルコジの怒りが「決意」に結びついたのではないだろうか。

離婚後、セシリアはフランスメディアに語った。

「私は平穏で静かに過ごすことを愛する人間なのよ」
「夫が元首に就任して誇らしかったけど、そこに私の居場所がなかった」

サルコジ氏との関係について。「全力で再構築に取り組んだの。でも、できなかった」。

セシリアにとって、大統領夫人という名誉より、自由奔放に生きる環境のほうが大切だった。サルコジ氏はセシリアの気持ちを自分に引きとめようと必死だったが、焦れば焦るほど、彼女には重荷だったに違いない。

こんなに恵まれているのに何が不足だ、と男なら誰もが思う。しかし、妻であり母であり主婦であり、そのうえにファーストレディまでつとめなければならない。恋多き女にかかるストレスは相当なものだったろう。

彼女が自由奔放に見えたのは、一面では束縛からの逃避の姿だった。しかし、同時に自分らしく精一杯生きる姿でもあった。

もう、セシリアのことを書く機会は多分ないのではないか。サルコジのもとにいない彼女には興味がない。しかし、“ジコチュー”のセシリアのことだ。いつ舞い戻ってくるか知れない。

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