公明・創価学会で、石井vs冬柴激烈バトル
国土交通相、冬柴鐵三氏(公明)のあんな剣幕を見たのは、はじめてである。
16日の参院予算委員会。「ピンさん」こと民主党、石井一氏が突然、ドスの利いた声でその話題を切り出した。
石井氏 「今の自民党の公明党への依存体質は目を覆うようだ。安倍前総理が創価学会の池田名誉会長に挨拶に行ったというが、福田総理、あなたも行くのですか」
福田首相 「そういう予定はありません」
ここから、石井氏は6月に公明党を除名された福本潤一前参議院議員の話を持ち出す。福本氏は党の公認を得られなかったことから6月15日に離党届を提出。公明党は離党届を受理せず、党規違反を理由に除名処分とすることを決定した。
福本氏のホームページにはコトのいきさつが書かれている。
去年4月、冬柴幹事長に呼ばれ、神崎元代表同席のもと、公認しないことを告げられました。『理由は何ですか』とお尋ねしたところ、神崎元代表から、『秘書の葬儀問題』とすぐに返事が返ってきて、冬柴幹事長もうなずいて同調されていました。
私の元政策秘書は去年1月に癌で亡くなりました。当時ご遺族が決定なさった、ある仏教宗派の寺院で葬儀を執り行う事について、党から問題であると指摘されました。信教の自由に対して、『上司としての監督責任がなっていない』などと指摘されることは、誠に理解に苦しみます。私が『アンチヒューマニズムの政党』と表現した理由はここにあります。
石井氏 「福本氏の離党記者会見の関連で、当選したら参院議員は600万円、衆院議員は300万を党本部を通じ党代表名義で信濃町(創価学会本部所在地)へ上納したと明らかにされたが、これほど不透明なカネがあるだろうか」
「池田大作名誉会長へのP(プレジデント)献金というのもある。公選法違反か政治資金違反か解明しないといかん。冬柴さんはP献金したことありますか」
野次や怒号の飛び交うなか、登場した冬柴氏は顔面が紅潮しているように見えた。
冬柴氏 「P献金が何か知らんが、献金などしていない。上納金というが、そういうお金をどこへ出したというのか。公認料は報酬の2か月分を党に出している。しかしそれ以外、出したことはありません」
かつて、衆院議員時代、予算委において罵詈雑言に近い激烈な質問で与党側と渡り合ったこともある石井氏は、冬柴氏への攻撃の手をゆるめない。
石井氏 「民主党も自民党も公認料を党からもらう。公明党は公認料を党に払うんですね。そのお金をどう処理したのですか。閣僚席に座っている冬柴さんの言葉は重い。もう一度聞くが、P献金を払ってないと明言できますか」
冬柴氏は「そんな献金、したことはありません。もし、したことないなら、あなたも議員をやめますね、そこまでいうんだったら」と石井氏を指差し、色をなして反撃した。
福本前議員への参考人招致を石井氏が求め、二人のバトルはとりあえずおさまったが、石井氏はこのあとも「公明党は創価学会そのものである。党の委員長選挙もない。あらゆる面で不可解な政党が今の政府を支配している。首相の見解を聞きたい」と、息巻いた。
ここで、各党の交渉担当理事らが集まって、長い協議に入り、結局、福田首相の答弁はなかった。
公明党は政界のキャスティング・ボートをにぎる政党だけに、あまり喧嘩をしたくないというのが、各党のホンネであっただろう。今後の政界再編をにらんだとき、民主党にとって公明党がどういう位置づけになるのか、先のことは誰にもわからない。
ただ、今回の参院選で圧勝した民主党の自信と公明党への姿勢の微妙な変化がこの日のバトルにあらわれた、とみることもできるのではないだろうか。


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