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2007年10月27日 (土)

久間元防衛相 疑惑の構図

政治家として大物になるにはカネがいる、というわけで、昔から裏社会の資金ルートと政治家の結びつきのウワサはたえない。

戦後最大級の経済不正経理事件・イトマン事件で逮捕された、フィクサー、許永中は、竹下登氏、中尾栄一氏ら多くの有力政治家との関係がささやかれていた。現役政治家では亀井静香氏らの名前もあがっていた。

そして、もう一人、忘れてはならないのが、元防衛相、久間章生氏である。

久間氏は許永中の関連企業、大阪国際フェリーの社長を1986年までつとめた。大阪―釜山を結ぶ航路で、朝鮮半島への資金運搬船といわれた。事務所をこの会社内に置いていたこともあるという。

もっとも、これはかなり昔の話である。いまの久間氏になんらやましいことはない、と思いたい。

ところが、かねてから防衛省関係者が懸念していたコトがとうとう、その一端をのぞかせた。

久間氏が昨年12月、防衛専門商社「山田洋行」の元専務、宮崎元伸氏から赤坂の高級スッポン料亭で、飲食接待を受けていたという。「防衛庁長官就任祝い」と、山田洋行から独立した宮崎氏の「日本ミライズ」設立挨拶がその名目だった。

一人3~4万円の料金というから、目くじらを立てるほどでもないが、守屋前防衛事務次官への接待攻勢や不正経理で地検特捜部に目をつけられている人物との親密交際は、やっぱり具合が悪い。しかも、関係業者からの接待は大臣規範に抵触するのである。

山田洋行と日本ミライズがGE製エンジンの納入をめぐって訴訟沙汰になっているのはご存知の通り(10/20当ブログ参照)。GEが、エンジン納入の代理店として、山田洋行から日本ミライズに指名変更したことが争いの引き金になった。

宮崎氏が山田洋行米国現地法人の不正経理などにより捻出した資金で、各方面に日本ミライズへの支援を要請する接待攻勢をかけたとみられている。守屋氏のみならず、久間氏に関しても、さらなる調査が必要だろう。

ここに気になる人物がもう一人いる。社団法人「日米平和・文化交流協会」の常勤理事・秋山直紀氏である。

額賀福志郎、中谷元、石破茂、前原誠司ら有名政治家や元防衛事務次官、佐藤謙氏らが理事に名を連ねる外務省所管のこの団体は文化交流講演会や研究会、セミナーの開催などを事業とするようだ。

外務省所管の公益法人というのは、名称にやたらと文化や交流や振興や国際といった言葉が並ぶ団体が多い。

秋山氏は「日米平和・文化交流協会」で日常どんなことをしているのかはよくわからない。ただ、久間氏が防衛大臣として訪米したさい、同行して精力的になんらかの商談をしていたのは確かなようである。

日本の兵器産業の代表格といえば、三菱重工だが、秋山氏はこの会社とのつながりも指摘されたことがあった。そして、秋山氏と山田洋行もかなり密接な関係にあったとみられている。政治家でも業者そのものでもない。顔が利き、交渉上手で、大きな商談をまとめる仲介者とでもいうべき存在なのかもしれない。

さて、久間氏のような自民党系の大物政治家は、たいがい利権漁りの知恵に長けており、捜査当局からにらまれないよう細心の注意を払うものだ。そうした意味では久間氏はやや脇が甘い。失言が多いのもその一つのあらわれだろうか。

防衛官僚に国民が委ねた5兆円もの防衛費に群がる政治家、業者、ブローカー等。そうした面々を相手に巨額のカネを動かす官僚が一般人と違う感覚を持つのは不思議ではない。

守屋・久間疑惑は予想以上の事件に発展する可能性を秘めている。東京地検特捜部に防衛利権の深層に潜む巨悪を暴き出してもらいたい。

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