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2007年11月 6日 (火)

辞意撤回か、福田発言“捏造”の小沢代表

一時のご乱心か、それとも結束を求める檄だったのか、衝撃の辞意表明から一夜明け、民主党小沢一郎代表の気持ちが落ち着いてきたようだ。

側近といわれるあのクセモノ、山岡賢次国対委員長は「われわれが手順を踏んでお願いすれば、必ず戻っていただける」と確信に満ちた風情なのだ。

「ぐずぐずいうならオレは出て行く」と、一家の大黒柱がボストンバッグに生活道具を詰め込み始めたら、「それじゃ、私たちどうなるの」と家族全員が押しとどめるだろう。ここでようやく、怒りが解け、冷静に戻る。それが人情というものだ。

記者会見の様子からして、慰留は難しいと誰もが思った。鳩山由紀夫幹事長も、菅直人代表代行も肩を落として暗い表情を浮かべた。

「連立にこだわらないと小沢代表が言っている」。5日午前、小沢氏と会った菅氏からそういう情報がもたらされたとたん、空気はガラリと変わった。

さっそく、党執行部は役員会で、小沢代表を慰留する方針を確認した。岡田、前原両副代表らの了承もとりつけた。

菅氏、輿石氏、鳩山氏は夕方、東京駅にほど近いホテルの一室に小沢氏をたずね「役員全員の総意ですから」と辞意撤回を懇願した。

小沢氏は「ありがとうありがとう。心配かけてすまない」と言って、少し考え込んだ。そして出てきた答えは。

「辞職願を出したばかりだから、まだ心の整理に時間がかかる。しばらく待ってほしい」

小沢氏の目が潤んでいるように見えたという。

ただし、小沢氏の気持ちは完全におさまったわけではない。役員会での赤松氏、簗瀬氏らの激しい連立批判に対する怒り、枝野氏、仙谷氏ら党内のアンチ小沢派への不信感はそう簡単には水に流せないだろう。

また、小沢氏の辞意表明の中身に対する疑念や不満が、党内若手議員のなかでくすぶっているのも事実。

「民主党はいまだ様々な面で力量が不足している」という発言は、アンチ小沢的言動の議員たちに向けた感情をあらわにした。おさえにおさえていた内心のモヤモヤが噴き出たということだろう。

仙石氏らが「辞めると言った人間をなんで慰留するんだ」と苛立つのもムリはない。

しかし、それよりも問題なのは、小沢氏が発表した福田首相の以下の言葉だ。

「できれば通してほしいが、両党の連立を最優先と考えているので、あえて新テロ特措法案の成立にこだわることはしない」

これについて記者団に問われた福田首相は「そんなこと仰ってるの?よく調べてよ、私はこだわってますよ。まあ、お互いメモをとってるわけじゃないのでね」とやんわり否定した。

「柳に風」のごとき福田首相のしなやかな政治手法はまことに脅威である。それだけに、なぜ小沢氏は福田発言を“捏造”するフライングをおかしてまで、性急に連立にこだわったのかが、気にかかってならない。

まさかとは思うが、巷間ささやかれているように、このままでは米国の情報収集網「エシュロン」で捕捉された金権スキャンダルが暴露されるおそれがあるからなのか。それとも、「オレはやめる。もう知らない」と爆弾を落とすことで、小沢という存在の大きさを認識させ、党内結束を固めようという深慮があったものなのか。

いずれにせよ、今の段階では、小沢氏が辞意を撤回するかどうか全く分からない。

読売新聞のナベツネさんが酔ったフリで「オレはプロ野球のことはわからないよ」とつめかけた記者団を煙に巻いていたこと。中曽根元首相が「小沢君はよくわかっている。これから、政策協議に入り、連立に向かうだろう」としたり顔で話していたのは、いったいどう解釈すればよいのだろう。

 

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