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2007年11月22日 (木)

日米防衛人脈と三つ星「濱田家」会合の謎

昨年12月、東京・人形町の料亭「濱田家」で、あるアメリカ人を囲む宴があった。「濱田家」といえば、22日に発売された「ミシュランガイド東京2008」で3つ星がついた名店である。

この米国人の名は、ジェームズ・アワー氏。前防衛事務次官、守屋武昌氏が2度目の国会証言で「ジム・アワー」と呼んだ人物だ。元米国防総省日本部長で、現在は米バンダービルト大学の教授である。

小池百合子元防衛相は著書のなかで「アワー教授は私よりも防衛省内の事情に詳しい。日米同盟を維持、発展させるには、彼のような知日派をどう確保していくかも重要である」と述べている。

彼は日本のことを最も理解している米国人の一人である。したがって、その言説に影響される日本の政治家が数多いことも想像できる。日米間に何らかの問題が起きたとき、アメリカ側の考え方を知るため、ついつい彼に聞くことになる。

だから、例えば彼が「海上給油をストップしたら日米同盟に悪影響がある」といえば、親しい政治家や学者、評論家は「そうだ。その通りだ」ということになりやすい。

さて、先日の守屋証言をきっかけに「濱田家」において、アワー氏以外にどんな人物が顔をそろえたのかが問題になっている。

「はっきり覚えてますが、ジム・アワーが日本に来たとき、神田の料亭に、私が行きましたら、そこに宮崎さんがきて、それから額賀さんが来て、額賀さんが最初に帰った」

つまり、アワー氏以外に守屋、宮崎、額賀というメンバーがいたことを明確に証言している。昨年12月のことを忘れるわけはないだろう。

ところが、額賀財務大臣は「そんな会合に出たことはない」と完全否定を貫いている。

21日の財務金融委員会で、民主党の川内博史議員が「昨年12/4から12/7の間に、濱田家でアワー氏と会っているのでは?アワー氏も来日していたし、守屋氏の公用車運行表にもそれらしき場所の記録が残っている」と追及したが、額賀氏の答弁に変化はなかった。

その4人が一緒に飲み食いしたところで法律にふれるわけでもないのに、なぜわざわざ弁護士を通じてアワー氏と連絡を取り、「額賀氏と会食したことはない」と言わせたのか。かえって不自然な印象を受ける。

額賀氏は今年5月1日、日米平和文化交流協会団長として協会事務局長の秋山直紀氏、民主党の前原誠司氏らと渡米し、著名な保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」と共催のシンポジウムや、ロッキード、グラマンなど防衛産業の関係者らとのパーティーに出席した。

渡米中、知日派のジェームズ・シン国防次官補のホームパーティに参加し、ラムズフェルド元国防長官にも会っている。

シン氏はかつてCIAで、東アジア担当の分析官を務めたこともある人物だ。ラムズフェルド氏はいうまでもなく、イラク戦争で終始強硬な攻撃論を主張、米軍から調査分析を請け負う「ランド研究所」や防衛関連産業にも深く関わって、米国の軍産複合体を代表する存在である。

ここまで話を進めて来ると、おぼろげながら見えてくるのは、日米防衛関係者をつなぐフィクサー、秋山直紀氏の日米平和文化交流協会はヘリテージ財団とはほとんど一体といえる親密な団体で、実質的には米国の軍産複合体の一部として組み入れられているのではないか、ということだ。

その活動に都合のいい政治家として額賀氏や前原氏らの存在があり、ジェームズ・アワー氏は、意識しているかどうかは別にして、米国の論理を日本に浸透させる役割を担っている。

そう考えても決しておかしくないと思うのだが、どんなものだろうか。

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