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2007年12月19日 (水)

血税を貪る“天下りマフィア”URとファミリー企業

昔なら住宅公団、今は「UR」で知られる都市再生機構。独立行政法人整理合理化計画で、最大の目玉とされる「税金無駄遣い組織」である。

渡辺行革相から強く民営化を求められても冬柴国交相はかたくなに拒んでいたが、5年後に株式会社化という方向でどうやら折り合いがつきそうな気配だ。

URは旧公団から引き継いだ賃貸住宅の管理が主な仕事だ。なぜ、民営化が必要なのか。平成18年度、国から1142億円もの補助金が交付されているにもかかわらず累積赤字の額が4955億円と膨大であることだ。そしてもっと問題なのは、UR本体が大赤字なのに、下請けのファミリー企業39社の多くは大儲けで、膨大な利益が内部留保されているということである。

民営化して国からの巨額補助金を断ち、経営努力で、URを再生することが求められる。それによって、1000億円をこえる財源が生まれるはずなのだ。

国交省の独法であるURと、傘下のファミリー企業の、巨大な天下りピラミッド組織は、まさに国家的マフィアとさえいえる“壮大”な構図である。

今年6月の衆院内閣委員会における、民主党の細野豪志と、URの小野邦久理事長の質疑内容から、そのアウトラインを描いてみたい。

まず、大本営のURについて。公団から独立行政法人に移行したのが平成16年7月。それにともない、年金や郵貯資金の財投から借りていた3兆2000億円を繰り上げ償還し、9018億円の債務(利払い分)免除を受けた。本来、国庫に戻すべき1兆円近いカネをチャラにするのだから、政府も豪気なものだ。国民はたまったもんじゃない。

URの小野理事長はもちろん国交省のOBである。前理事長、伴襄は公団総裁から横すべりした。余談だが、伴が建設省の事務次官だったころ、官房長の小野とともに当時話題のノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」に出入りしていたらしい。「楼蘭」は1998年に、銀行のMOF担が大蔵省官僚に接待していたことで問題となった店だが、日銀の福井ら大物官僚の名がその店の顧客名簿にズラリと並んでいたから、彼らだけが名指しされるいわれはない。

さてご存知の方も多いとは思うが、その伴という人物のたどったリッチな天下り人生を紹介しよう。伴は平成十七年十月にURを退職し二千六百五十万円の退職金を受け取った。その後、短期間にファミリー企業を渡り歩いて、細野によれば「今までに合計三億五千五百万円ぐらいの退職金を受け取っているだろう」という。

つぎにファミリー企業がURとどう関わっていくのか。だいたいの想像はつく話だが、具体的には次のようなものだ。

238億円分の住宅管理業務をURから請け負っているファミリーの長兄的存在が財団法人住宅管理協会である。協会職員は住宅管理の実務をほとんどしておらず、大半はその下請けのファミリー企業へ丸投げしているとみられる。小野理事長も「みずから全部住宅管理協会の職員がやるということは、ちょっと現実的ではない」と言っている。

管理協会をスルーして仕事をもらっている代表的な企業が日本総合住生活㈱だ。ここも社長は国交省OB、役員全員がURという完全な天下り子会社である。驚くのは、この会社の利益が年間20億円くらいで、利益剰余金(内部留保)が積もり積もって520億円もあるということだ。ぼろ儲けである。

URが直接、委託している駐車場経営では、例えば日本総合住生活が月額1台4500円でURから駐車場を借り、住民に9100円で貸すという、ほとんど営業費等のコストがかからない仕組みで運営しているから、儲からないわけがない。

URのファミリー企業39社を見渡すと、役員や一般職あわせて大量の天下りをしているところに多額のおカネが流れている。契約はほとんどの場合、随意契約だ。どれもこれも利益の計算が立つ安定企業なのである。

小野理事長は「代行、補完業務でなので、ノウハウあるいは実績を持った者が転籍していくわけでございますから、そこにやっていただくことが大変便利でして・・・」といいわけするが、もはやこの悪名高き独法の理屈を本気で信じる者はいない。

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コメント

初めまして
9年近く前に半年間だけ住宅管理協会で働いていました。AFTER5が凄かった。ほぼ毎日事務所で酒盛りです。なぜかビール券が沸き出るようにある。その他月に2度程度デパートから取り寄せた御馳走に吟醸酒の一升ビンが何本もあって飲み放題。酒盛りにやってきたUR(当時都市基盤整備公団)のY課長には思い切りセクハラされました。UR所長は飲み会があるとよくタクシーで帰宅していました。掃除・お茶係専門のおばさんもいて、3時のおやつはJSなどから毎日といっていいほどあり、携帯電話も使い放題。他の事務所では所長は朝からビデオ三昧だと職員が言っていました。土曜日は交替で出勤していましたが、平日より暇なので皆さんPCゲームに興じていました。二日酔いの先輩職員は職務中に抜け出して家まで昼寝しに帰ったことも。今は知りませんが、タイムカードもない職場ですから。民間企業に勤める夫に申し訳ないのと、このまま勤めていたら本当にバカになってしまうと思い半年で辞めました。私の送別会はお断りしたのですが、アンタのためじゃない、みんな理由をつけて飲みたいだけだから、と真顔で先輩に言われました。末端の職員の私でもお金が湯水のように使われているらしいのがわかり怖かった。本気で改革をやってほしいです。

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