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2008年1月 7日 (月)

守屋「未来図」を破った久間の影武者・秋山参考人は何を語るのか

社団法人「日米平和・文化交流協会」という、防衛疑惑ですっかりなじみになった団体の、ただ一人の常勤理事、秋山直紀は8日、参考人として国会の舞台に立ち、何をしゃべるだろうか。

世の中には「面倒なことでも、頼めば何でもやってくれる」というタイプの人がいて、重宝がられる。最初は便利屋ていどの存在に見えていても、いつの間にか、力をつけていることがある。表に出ない黒子のようだが、そこいらの役者など足元にも及ばない。秋山はそんなカテゴリーに入るだろう。

何度もふれるが「日米平和・文化交流協会」には、日米の防衛企業関係者や国防族議員、官僚OBらそうそうたるメンバーが名を連ねている。日米同盟や安全保障の論議がオモテの活動で、兵器取引にからむ暗躍がウラの活動。その一切合切を取り仕切っているのが秋山だ。

この団体のメンバーである防衛専門商社、山田洋行に問題が起きたのがコトのはじまりである。オーナーの山田正志は、日本郵政社長、西川善文と旧住友銀行時代からの交流で知られている“イワクつき”の人物で、本業の不動産業を存続させるため、山田洋行の売却先を探し始めた。それに不信感を抱いた、宮崎元伸専務が山田洋行の主力部隊数十人を引き連れて2006年6月に退社、日本ミライズという会社を設立した。

この時期、まだ秋山はのちにこれが大きな問題に発展するとは夢にも思っていなかっただろう。その年の9月に防衛庁長官に就任した久間章生も同様である。

ところが、宮崎は当時の守屋防衛事務次官とつるんで、大それた「未来図」を描き始めた。ゼネラル・エレクトリックやノースロップ・グラマンの代理店権を山田洋行から奪い、将来は、米軍基地再編などの利権にもからんで巨利を得ようと目論んだのだ。

「防衛省の天皇」といわれたほどの実力者を手中にした宮崎は、あくまで強気だった。彼らの策動の結果、思い通りにGEは2007年3月、CXエンジンに関する山田洋行との代理店契約を解除し、ミライズを新たな代理店に指定する意向を防衛省に通知した。すでに裁判沙汰になっていた両社の争いは、ここからさらにエスカレートする。

山田正志は親しい政治家の一人である久間に“宮崎・守屋連合”の撃退を依頼した。久間はさっそく、秋山に相談をもちかけ、秋山は協力を約束した。こうして、「宮崎・守屋」vs「久間・秋山・山田」という対立構図ができあがった。その後、何者かが宮崎と守屋の癒着を検察にリークし、マスコミに騒がれるようになった。

久間の意を受けた秋山、あるいはその関係者と思われる人物が宮崎の周辺を調べまわった。そして、日本ミライズの土地建物に北朝鮮系の貸し金業者の抵当権がつけられている事実をつかんだ。恰好の材料だった。秋山は「そんなのと契約すると問題になりますよ」と久間に報告した。

ミライズ外しの絶好の口実を得た久間は航空機課長に事情を説明し「GEと直接できないか話してみろ」と指示した。課長は6月のパリ・エアショーの会場で、GE幹部にミライズを通さない直接契約をもちかけている。

明らかに、この課長も久間に従い、アンチ守屋側にまわった一人だろう。

昨春、CXエンジンをめぐる防衛省の会議に、まだGEの代理店ではないミライズ社の社員が出席したことに、航空機課長は怒りを感じた。GEは7月からミライズを代理店にする意向を示してはいたが、まだ正式に決まっているわけではない。現に、久間大臣は「GEとの直接契約への切り替え」を言ってきている。守屋次官はミライズとの取引を既成事実化しようとしているのか。宮崎は誰の了解を得て、社員を送り込んできたのか。

課長はその場の内心の怒りを収め、会議後、事務次官室に向かった。守屋の真意を確かめるためである。

「ミライズが会議に出ていましたが・・・」と切り出すと、守屋はこのように応じたという。

「山田でエンジンの分かっているやつはみんなミライズに移ったんだろ。山田なんて何も分からないじゃないか」

 この発言は守屋がミライズに有利に取り計らおうとしたことをうかがわせる内容であり、マスコミで大きく取り上げられた。逮捕直前の守屋はテレビのインタビューに答え「それは、その課長が言っていることだ。課長と久間が目くらましに、わたしに一方的に責任を押しつけてるんだよ」と憤慨した。

今もネット上で聞くことのできる守屋の言葉だが、「久間」と呼び捨てた語気の強さに、彼の心に渦巻く激しい感情がうかがえた。

ちなみに守屋は証人喚問で「久間大臣に退任の挨拶にうかがったとき、君に言わないでおったことが一つあった、GEと直接契約できないか担当課長に指示しておいたと、別れ際に大臣から聞いたことがございます」と語っている。

久間と連携して山田側についた秋山はこの間のいきさつを全て知っているだろう。久間と山田洋行との関係にも詳しいはずだ。秋山が山田洋行から2007年10月、約3,000万円を受け取っていることも、東京地検特捜部が押収した内部資料でわかっている。このカネがどういう名目で、どこへ流れたかも焦点となろう。

                        (敬称略)

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