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2008年1月28日 (月)

橋下を当選させた、たかじんと大阪のおばちゃん

大阪府知事選がこんなに全国的な話題になったのは、横山ノックの初当選以来ではないか。もっとも、喋りのテンポ、乗り、明るさを求める浪速人気質からいって、勝負は最初からついていた。

橋下徹は昨年12月5日、知事選への出馬を「絶対にない」と完全否定。12月11日に、立候補を表明した。この6日間で、全てが決まった。立役者は「やしきたかじん」という大阪人の反骨と笑いの精神をあわせ持った稀代のマルチタレントである。

実は橋下は、昨年11月18日に行われた大阪市長選に自民党から出馬の打診を受けたが、断っていた。しかし、橋下の心は大きく揺れた。政治への関心は人一倍強い。だが、テレビ出演や弁護士活動に多忙な今の生活にも充実感をおぼえる。その心の波がおさまりきらぬうちに、知事選出馬の打診が再び自民党からあった。

橋下は出演番組への影響を考え、「あきらめるしかない」と考えていた。そこへ、自民党筋から候補者選定に彼の名前があがっていることを聞きつけたマスコミの取材が押し寄せた。

その段階では「絶対にない」とコメントする以外になかった。橋下が幸運だったのは、「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)という、番組にレギュラー出演していたことだ。いってみれば、テレ朝の「TVタックル」のように、政治・社会ネタで激烈トークをする番組だが、関西ローカルだけに、よけい思い切った発言ができる。たかじんと辛坊治郎の軽妙なダブル司会も好評で、浜田幸一がかき回してほとんど何を言っているか分からない「TVタックル」より、関西では人気がある。

昨年12月9日、「委員会」の収録後、橋下はたかじんと話をしていた。おそらく、そのとき、橋下のハラがほとんど固まったのではないか。その二日後の、出馬表明会見で橋下は「やしきたかじんさんに『今しかない』と後押しされた」と言って、涙ぐんだ。

橋下の出馬はないと思っていた民主党は不意打ちを食らって、慌てふためいた。人格、経歴とも申し分の無い阪大教授の熊谷貞俊を擁立したが、「喋りのテンポと間」が悪い熊谷に、勝ち目は無かった。

「やしきたかじん」。本名、家鋪隆仁。東京嫌いで、明石家さんまや島田紳助と違い、関西以外では仕事をしないのが信条。「たかじんのそこまで言って委員会」は日テレからゴールデンタイムでの全国ネット化を求められた。しかし、たかじんが「関東(埼玉・千葉・神奈川を除く)には絶対流さない」とこだわったため、東京には放映されていない。

その、たかじんの東京への対抗心と、ムード歌手でありながら、だみ声でズケズケと面白く物を言う、複合的なキャラクターが大阪では大いに受けている。「大阪のおばちゃんのアイドル」といってもいいだろう。

橋下が「たかじんさんに背中を押してもらった」と言って涙ぐんだ瞬間に、「大阪のおばちゃん」からの“支持率”はグンと上昇した。

5兆円の借金をかかえた大阪府。岸昌知事が12年間、トップに君臨した間に、府庁内の腐敗がはじまり、横山ノックはセクハラで退陣、太田房江は「政治とカネ」にまつわる疑惑で政党の支持を得られず知事選への出馬を断念した。これまで、大阪はよき知事に恵まれなかったことは事実だ。

橋下が、喋りのテンポと明るさと弁護士としての腕を持っていることは分かっているが、昨日のテレビで“政界のラスプーチン”、飯島勲が彼にアドバイスしたように、政治にはいい意味での「寡黙さ」も必要だ。とにもかくにも、大阪の府政が面白くなってきたことは確かだろう。

                          (敬称略)

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