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2008年2月18日 (月)

東国原知事をやりこめた伊藤達也が首相補佐官に

東国原宮崎県知事をコテンパンにやりこめた自民党の伊藤達也が13日付で首相補佐官になった。中川秀直や竹中平蔵と同じ考えを持つ改革派である。

ここへきて初めて福田首相が改革色を帯びた人事を断行したことで、守旧派が幅を利かすいまの政府与党に少なからず波紋を広げているようだ。

昨年末、某テレビ局の番組で、伊藤と東国原が言い合う場面があった。

東国原 「とにかく高速道路を通してしてもらえばいい。宮崎には1本も満足にないんです」

伊藤 「宮崎の場合、まだ歳出削減の努力が足りない。守衛さんの給与が宮崎市は39.3万円、民間だと13.1万円です。宮崎県職員の給与も民間より2割高い。努力しないで、財源をくれと言ってもだめだと思う」

東国原 「この10年で10%人件費カットしている。あと3年で本庁の職員を166人減らす。いままでも500人ほど減らしている。反対を押し切って出先機関の再編もする。それくらいやっているんですよ」

伊藤 「定員削減についても、かなりやっているという数字ではない。市町村の場合、今後4年間で全国平均で平均8%減らすことになっている。政令指定都市は9%以上です。宮崎は4.6%しか減らしてない。職員の人件費を支えるために増税してくれと言っても国民に理解されないですよ」

異常なほどマスコミにもてはやされている東国原をここまで攻撃するのは、かなり勇気のいることだ。

伊藤達也は高校時代、母を難病の全身性エリテマトーデスで喪った。闘病する母を見守りながら、医療制度や福祉政策に疑問を持ったのが政治家を志すきっかけだった。政治家二世でも官僚出身でもない。松下政経塾で学び、日本新党から初当選して政界に入った。経済成長を重視した「上げ潮派」の政策通として知られる。

社会保障問題担当の首相補佐官というのが、表向きの肩書だが、竹中平蔵や中川秀直はひそかに福田政権が明確に改革へ向けて走り出す推進エンジンになることを期待している。

首相補佐官就任が決まった後、竹中から伊藤に「がんばってくれ」という電話があったという。中川も自らのブログに「改革の信念を実現するには、周到な手続き論・緻密な戦術論の裏付けが不可欠である。それを用意できる政治家として抜擢されたのが伊藤達也総理補佐官である」と書いている。

中川は「改革後退政権」のイメージを押し付けられつつある福田首相の危機感を見て取って、「そもそも、福田総理は改革派である」と強調し、首相の取り込みをはかる。

この人事を直前まで知らされなかった町村官房長官は内心、穏やかではなかったようだ。伊藤補佐官について「経済財政政策についてタッチすることはない」と会見で二度、繰り返したといわれる。

改革派と守旧派が福田首相の腕をひっぱりあう図式のなかで、伊藤がどのような役割を果たしていくのか、要注目である。

                         (敬称略)

 

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