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2008年2月 6日 (水)

道路財源、悪質なごまかし露呈

道路特定財源についての政府のこれまでの説明には、そうとう悪質なごまかしがあるようだ。5日の参院予算委質疑を聞いていて、はっきりしてきた。

平成19年度の道路特定財源は▽揮発油税▽石油ガス税▽自動車重量税が計3兆4076億円(国分)、地方道路譲与税▽石油ガス譲与税▽自動車重量譲与税▽軽油引取税▽自動車取得税が計2兆2026億円(地方分)で、総合計は5兆6102億円である。

政府は税収のすべてを道路整備にあてる今の仕組みを見直して、道路整備費を上回る税収分を一般財源化することにし、今国会に道路整備財源特例法の改正案を提出している。19年度に1800億円、20年度は1900億円が一般財源化されるという説明であった。

当然、普通の人なら一般財源化される1900億円は全て、道路以外の目的に使われると思い込む。ところが、さにあらず、なのだ。実は、一般財源化したはずのカネもやはり道路関連事業にまわすカラクリがちゃんとできているのである。

民主党の福山哲郎は国土交通省の説明資料に、次のような記述があるのに目を留めた。

「道路財源のうち、揮発油税で一般財源化された分について、翌年度以降の道路整備費に充当可能なものとして措置」

これは何だ。こんな説明は受けていない。余った揮発油税で、20年度に一般財源化される額は429億円。そのカネは何に使われるのか。もし、道路に使うのならペテンだ。

さっそく予算委で、福山は額賀財務相、冬柴国交相に質問をぶつけた。「一般財源化する429億円は来年度、再び道路にまわすということですね」

額賀 「これはこの、従来の揮発油税を道路整備を上回るものを一般財源化すると明確に方向転換して、その上にたってですね、真に必要な道路整備を毎年精査するわけで・・・」

福山 「翌年再び、道路予算にまわすのは事実ですよね」

冬柴 「事実です」

冬柴が意外なことに、あっさりと認めてしまったため、このあと額賀が「今度の法律改正は画期的なことなんです」と話をすりかえて、防戦に躍起となった。

結局、余った揮発油税を一般財源化できるような法律はつくったが、実際には翌年、再び道路に予算をまわすということ。実質は何も変わらないのである。いわば、いかにも国民には一般財源化をしてるように見せかける「めくらまし法案」なのだということがはっきりしたわけである。

 奇跡といわれる経済発展を遂げ、毎年巨額の公共事業投資を続けてきたこの国に、あとどれだけ真に必要な道路があるというのか。人々の生活にどうしても必要な道路は一般財源でも建設できる。10年間で国交省が必要だとする道路財源59兆円の積算根拠がひどくズサンであることもこの日の質疑で明らかになった。

1953年(昭和28年)に田中角栄らの議員立法でつくられた道路特定財源は、十分に役割を果たし終えた。もう、このへんでいいのではないか。

                         (敬称略)

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