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2008年3月16日 (日)

国交副大臣ポストで変節した松島みどりの政治信念

副大臣というポストが、政治家の信念をかくもねじ曲げるものか。いまさらながら、人間の卑しさ、浅ましさの好例を見せつけられた思いだ。

国交省の副大臣、松島みどりは、3月14日の参院予算委で鴻池委員長の制止も聞かず、5分間にわたり長々と自己弁護を続けた。民主党の津田弥太郎から突かれた「矛盾」に、正気は失せて、興奮するだけの「素の人間」がそこにいた。

津田は松島のホームページにおさめられた彼女の二つのコラムを取り上げた。まず、2002年に書かれた文章。

暫定税率という、まやかしの方法で負担をかけ続けるのは税制の本道からはずれているし、もう、むやみに道路を作ることはやめるべきだ。(中略)新聞記者時代に見た光景で、印象に残っているものがある。 自民党本部前で、地方自治体から大勢の人が出張してきて(中略)、道路族議員たちが通るたびに歓声が上がっていた光景である。商工族は人数も少なく、自民党議員のほとんどは道路族だから、勝負は目に見えていた。

次に2006年のコラム。
(私は)当選1回の時から、つまり、道路特定財源の一般財源化問題が発生する前から、ユーザーのために、暫定税率撤廃論を唱え続けている。

松島国交副大臣は民主党と同じ考えの持ち主なのである。津田は、このコラムに書かれた内容を読み上げたうえ、「暫定税率は廃止すべきですね」と問いただした。

これに対し松島はまず「その後、真剣に考えて、考えが変わった」と述べた。コラムを書いた2006年3月の時点まで「真剣に考えていなかったこと」を公の場で自ら暴露したことになる。

そして、次のように続ける。「私は東京選出の国会議員として道路財源確保を求める地元の声を代表する立場です。2年前まで不勉強にも 日本の橋がこれほど老朽化しているとは知らなかった。その点は反省させてもらう」

津田から「こんな大変節、有権者は許さない。あなたを選んだ人たちにどう説明するのか」と詰め寄られ、松島はいまここで自分が発言している内容の空々しさに胸がしめつけられたのではないか。

言葉に詰まるたび何度も何度も野次の方向をにらみつけ「お聞きいただきたい」「いいえ、恥ずかしくありません」と繰り返し、原発事故が起こったときに避難する道路が必要だというところまで話が及んだため、ついには鴻池委員長から「答弁を打ち切りなさい!」「答弁を打ち切りなさい!」と何度も怒鳴られてしまったのだ。

松島は東大経済学部を出て朝日新聞記者になった。若い正義感に燃えていた。そのころから、財務省の手を経ない特別会計を自在に操る官僚や族議員の「国民不在」のふるまいに憤りを感じて批判的な記事を書き、2000年に議員になってからもその信念を貫いてきたはずだった。

しかし、それも、2007年8月に転がり込んできた、国交副大臣という初の重要ポストの前には、はかないものだった。悲しいかな、人の信念とはそんなものなのかもしれない。おカネや地位の前に、正義も理想もひれ伏してしまうのか。

福田首相は「立場が変われば考えが変わるというのは、まあ、ないわけではないことでしてね」と松島をかばう。

そういえば、どちらにでも転ぶ政治姿勢は、福田首相のお得意とするところだった。

                       (敬称略)

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コメント

あきれますね。それにしても。

この人を国土交通省の副大臣に選んだ人も。
選ばれて、自分の理念を内から変えようとせずに、変身。理念の欠片もないですね。

リンクは消したようですが、
雑誌「Mobi 21」May,June VOL.36
「道路特定財源の一般財源化を問う」も残ってますね。
http://www.matsushima-midori.jp/media/001/060516.html

だいたい、なんで、朝日新聞の記者が自民党に。内から変える理念を地位に負けずなら、分かりますけどね。結局これも真剣に考えて間違いだったとか。
あるいは、朝日新聞に就職活動自体が、自分の主義と関係なく、結局、真剣に考えて間違いだった、とか。

いずれににしても、
結局、その時のご都合で自分を作り、自分の都合しか考えない人を国会に送り込んだってことですね。

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