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2008年5月19日 (月)

消費税アップ論の横行は危機の入り口

どうしようもないズレた人たちである。この景気悪化のおりに消費税の増税論だ。そんなことしたら、日本経済はどん底に落ちてしまう。むしろ、いまは減税し、景気を浮揚させねばならないときだ。

自民党きっての増税論者、与謝野馨は最近出版した著書で消費税率10%への理解を求めた。このところ「ポスト福田」候補として名前が急浮上。本の出版もこれを意識してのことだろう。

16日、日本記者クラブの会見でも「首相をめざす考えは」と質問を受けた。

「私は職人気質の人間で、仕事があれば一生懸命やる。個人的な野心は自覚していないが、いい仕事はしたい」。

かなりその気はあるようだ。与謝野らしい正直な言葉だが、日本のリーダーに求められるのは職人気質ではない。さまざまな分野の職人(専門家)を使って総合芸術に仕上げるプロデューサーが必要なのだ。

では、この人はどうか。道路族のドン、自民党選挙対策委員長の古賀誠。17日の講演でまずは道路特定財源の一般財源化について「福祉だ、教育だ、環境だと、分捕り合戦を大臣を先頭にしてやっている。情けない。黙って許すわけにはいかない」と憤慨して見せた。

そして、道路財源をあてにするなとばかりの次の言葉。「党の税制論議の中で、消費税を含めた真剣な議論が必要になってきている」。

こちらが情けなくなる。カネがないなら消費税を上げて、道路以外に使えという。それほど、この人にとって道路建設が大事なのだ。

日本人の自動車離れが深刻になっているのをご存じないのだろうか。人口が都会に集中して自家用車の利用機会が減り、非正規雇用の若者が車を買う余力を失っている。

いったん下がった暫定税率を元に戻してガソリン代はいまや1リットル160円超え。もし200円にでもなったら、車を手離す動きが加速し、郊外の大ショッピングセンターの駐車場はガラガラだろう。「ノーマイカー時代の生活術」という本でも出るのではないか。

道路建設に巨額の税金を注ぎ込んで、将来の衰退が目に見えている産業にカンフル剤を打つよりも、いまどこにおカネが必要か、国民のほうがよく分かっている。

後期高齢者医療制度の問題を、消費税率アップの議論にすりかえようとする動きも目立つ。財務省に取り込まれている評論家や識者たちの発言である。なにかといえば、消費税に話を持っていき、その収入増については語るが、マイナスの影響については口を閉ざすのだ。

いま増税を云々するよりも、まずは減税して、沈滞する個人消費を立て直さねばならない。そして、米国の住宅バブルや中国の膨張など外需頼みに傾斜してきた日本経済の構造を、堅実なカタチに変えていく必要がある。

                       (敬称略)

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コメント

いつも、拝見させていただいています。
まさに今を射抜いた言葉で、敬服します。

クレイジーパパさんに日本の総理になってもらったら、いい国になるだろうに・・

今のままでは、悲しき哉、国政に人いず、沈んでいくばかり也です

日本はどうなっちゃうんでしょうか?
福田君はやめる気ないみたいですし・・・

日本沈没です

 いつも拝見しています。また、その考察の深さに感銘を受けている次第です。今回は、疑念を抱きましたので、意見致します。

 与謝野氏の発言は、断っていると私は見ています。貴殿のプロデューサーと職人の関係は、まさしくその通りです。

 消費税増税の方向性は、間違っていないですが、最近、自民党内での便乗組が目立ちます。社会目的税とし、年金全額国庫負担、医療制度の持続を目的とするべきです。また、増税時期を遅らせるために、無駄の排除、特に特別会計、国の関係法人、一般財源化の有効活用、税源移譲や地方分権の推進を同時並行で行うべきです。

 減税はするべきですが、果たして財政的にその余裕はあるのか。民主党の鳩山氏が、減税発言をしていますが、小沢党首や前原氏はそのような発言を行っていない。また、マニュフェストを見ても同様。人気取りばかりして、借金大国を作った国会議員。この風潮は、変わらないようです。社会保障制度の維持を増税無く果たすが、当面の課題でしょう。消費税を上げて、社会保障制度の最低限を保障し、低所得者層について、実質減税とすることが大事なのです。

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