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2008年5月 2日 (金)

道路一家親分衆の「ボス政治」よ、さようなら

失礼ながら「なんちゃって一般財源化」と、4月12日の当ブログに書かせていただいた。福田首相が自民党道路族と絶妙な「あうんの呼吸」で進めようとしている道路特定財源一般財源化のことだ。

「必要な道路はつくるんだから、ね。一般財源で道路つくればいいんだから、ね。わかってるよね、古賀さん、二階さん」

だから、この二人の親分も「やりたいようにやらせておけ」ですむ。首相が「必要な道路はつくる」と約束してるんだから。

ところが、そんなごまかしくらい百も承知の世間は黙っちゃいない。今朝発表された朝日と日経の世論調査の結果をみよ。内閣支持率はどちらもギリギリ20%を保ったが、安倍政権末期をも下回る数字だ。政党支持率でも、民主が自民を上回っている。いよいよ、お尻に火がついてきた。

道路一家の親分衆も、福田内閣はともかく、自民党がこけてはゼニにならない。「アカギの山も今宵かぎり」だ。そうかといって、むやみに「あんたは交代だ」と福田を党内で追い込んで、「解散」という伝家の宝刀を抜かれたら、これは一大事。子分たちの命さえ危うくなる。自民党への逆風が吹き荒れる中でとても選挙などできるわけがない。

さて、どうするか。ここが親分衆の思案のしどころだろう。

しばらくは、首相めがけて野党から飛んでくる矢や、世論の風圧から守ってやるか。その間に、福田は胡錦濤とニコニコ会談をして、パンダをプレゼントしてもらい、ちょっとだけ国民の気分を和らげて時間稼ぎができるだろう。

参院の首相問責決議が採択されても、知らんプリして洞爺湖サミットになだれこみ、議長の席に座りさえすれば、福田もいちおう満足するんじゃないか。亡き親父さんの墓に良い報告もできようというものだ。そのときを待って「そろそろ」ともちかければ、穏やかにに総理の座を明け渡してくれるにちがいない。

内閣総辞職、総裁選で国民の関心をひきつけ、首相の顔をすげ替えて総選挙にのめば自民党は不死鳥のごとく復活する。そのように親分衆が考えているとしたら、時代錯誤もはなはだしい。

親分衆のような考えを見限っているのだ、国民は。もう「土建国家」から卒業したい、と一般国民は思っている。人口は減り、車も減り、老人が増える社会になぜ道路やハコモノばかり増やさなくてはならないのか。

昔からの既得権益を守り、血税の配分を時代に合わせて変えようとしない自民党政治に国民が「ノー」を突きつけていることが、まだほんとうには分かっていないのが親分衆である。

この国の「官僚支配体制」を根本から変えるという民主党に一度、やらせてみようではないか。そういう国民の思いがふくらんできているのだ。もちろんダメかもしれない。与党としての経験がほとんどない、いわば素人集団かもしれない。しかし、玄人がいいというわけでもないだろう。

橋下大阪府知事は素人の強みを発揮し、硬直した既存の組織やシステムに風穴を開けようとして、府民の大きな支持を得ている。少なくとも、現在のところ彼は府民に希望をもたらしている。

マスコミは橋下知事と府下の市長らの対立図式を強調しているが、実際はそうでもない。各市町も財政再建団体転落スレスレのところも多く、橋下にある種のシンパシーを感じているのだ。「彼なら大改革をやってくれるかも知れない」という期待の声を、大阪府下某市の幹部からつい先日聞いた。

国政も同じことだ。将来に希望を抱かしてくれる政治のリーダーシップがほしい。霞ヶ関の代弁者に過ぎない「玄人政治家」より、既得権やしがらみのない「素人政治家」の突進力に期待したい。

苦みばしった親分衆の「ボス政治」よ、さようなら。

                          (一部敬称略)

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