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2008年6月11日 (水)

永田町の妖怪4人、何を「手打ち」したのか

永田町の怪しげな面々が9日夜、南麻布の料亭で顔を揃えたという。産経新聞によれば「手打ち式」だとか。

自民党の加藤紘一、山崎拓、森喜朗。平成12年、いわゆる「加藤の乱」で当時の森首相に退陣を迫って以来、遠ざかっていた加藤、森の関係修復が目的らしい。

新聞記事というのは興味をひくストーリーがないと、誰も読んでくれない。だから、この会合を「手打ち」としたいアイデアはよく分かる。だが、真実は案外、脇に隠れた中にあるものだ。

この記事の最後のほうに目を向けると、「会談には青木幹雄前参院議員会長も同席した」と書かれている。青木がいたとなると、ストーリーは若干、ニュアンスの違うものとなる。

これはつまり、森と青木が、加藤と山崎を抱き込もうとしている図ではないか。

とくに山崎は麻生包囲網で森、青木と共闘し、福田政権を誕生させる一翼を担った。にもかかわらず、人事での論功行賞はゼロ。その怨念は、社会保障をめぐる福田政権批判がエスカレートしていることにあらわれている。

森、青木はいうまでもなく操縦しやすい福田内閣を延命させたい一心だ。二人の大物が読売のナベツネの“使い走り”をしてまでも民主党との「大連立」に動いたのは、ねじれ国会のもとで福田政権を生きながらえさせる方法はそれしかないと読んだからだろう。

もともと、森、青木、山崎、加藤というのは“集金政治家”という点で、似通った血が流れている。いってみれば権力とカネの亡者であり、国家への志とは程遠いところで結んだり、離れたりする連中だ。

自民党内で、福田首相の“洞爺湖サミット花道論”がささやかれ、森の派閥「清和会」では中川秀直が勉強会を立ち上げて、ポスト福田をにらんでいる。信頼を寄せる実力者、中川の動きを森は快く思っていない。森は党内亀裂への危機感を深めている。

青木は早大雄弁会における森の先輩だ。学生結婚した妻との住まいに森が居候をしていたという仲なのである。清和会の小泉純一郎によって自派閥「平成研究会」が弱体化させられても、参院のドンといわれた影響力によって森を支えてきた。

森と青木は党内の福田支持勢力を固める必要に迫られている。

一方、山崎と加藤は森らと近づくことでどんなメリットが考えられるであろうか。政権中枢への返り咲きをねらうのか。それとも山崎・加藤に共通するテーマ、すなわち北朝鮮との関係改善を働きかけるのか。ただでは、森らの言いなりにはならないだろう。

いずれにせよ、夜の料亭という密室で、国民の期待とは程遠い私益の絡み合いがあったということだ。

この低レベルな会合に、つい、意地悪な言い方をしてみたくなる。「この飲み食いの支払いは、誰が払うのか、誰ににつけまわしするのか」と。

(敬称略)

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