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2008年8月31日 (日)

グルジア・米国陰謀説を喧伝するプーチンのメディア工作

グルジア紛争は、ロシアの真の支配者、プーチンの凄みを際立たせている。CNNとの会見で、プーチンは次のように語った。

「米大統領選で、候補者のうちの一人を有利にするために米国の誰かがわざと起こした疑惑がある。グルジア軍を武装し訓練したのは米国だ」

「小さな勝ち戦が必要だったのだ。しくじった場合でも、我々(ロシア)に罪をかぶせ、我々を敵に仕立てて、ある政治勢力の下に国を団結させることができたのだ」

アフガン戦争、イラク戦争、サブプライムローン問題で苦境に立つブッシュ政権が、共和党のジョン・マケインを勝たせるため「小さな勝ち戦が必要」だったという。

スパイ機関KGB(現FSB)で鍛えられた男ならではの宣伝工作の一つだろうが、この見立てに、陰謀の限りを尽くしてきた彼自身の政治手法がうかがえる。

1999年8月にプーチンが異例の抜擢で首相に就任した直後の9月4日から16日にかけ、モスクワでアパート連続爆破事件が起き、死者は300人にのぼった。プーチンは「チェチェンのテロリストの犯行だ」と断定し、9月23日、チェチェンへ空爆を開始した。

この強硬姿勢で、プーチンの支持率は急上昇し、翌年3月の大統領選で53%の得票を獲得した。爆破の真犯人はいまだ不明のままだが、FSB工作員の犯行説が根強い。

プーチン政権への疑惑を追及したジャーナリストは次々と暗殺され、不正選挙がはびこっていても、資源高による経済発展と大ロシア復活への国民の期待が「プーチン王朝」の権力をいっそう強めている。

ロシア軍のグルジア進攻は、アメリカの弱体化のスキを突いて、米傀儡政権の転覆、親ロシア政権の樹立をはかる動きとみるのが妥当だろう。

ところで、日本の政治家のなかで、プーチンと最も親しいといわれるのが森喜朗である。

プーチンが選挙に勝って大統領に就任する直前の2000年4月29日、森喜朗は彼に会うため内閣官房副長官、鈴木宗男をともなってサンクトペテルブルグに赴いた。森は4月5日に首相になったばかり。鈴木宗男は官房機密費から引き出した1億円を持参していた。

このときのことを森は誌上インタビューでこう語っている。

「プーチン大統領は非常に喜んでくれた。日本の歴代首相は就任後、真っ先にアメリカを訪問することが多いが、僕の場合は最初にロシアを訪問したからなんだ」

このときに、森が釣り上げた“外交成果”は「プーチン訪日」実現だった。これ以降、森とプーチンは06年まで毎年、会談している。

この間も含め現在に至るまで、ロシアは北方領土返還をエサに、日本から資金を引き出す方策を考え続けているのは周知の通りだ。

シベリアのイルクーツク州から日本海に面する商港都市、ナホトカまでの数十億ドルの石油パイプライン整備計画に関しても、資源確保に躍起の日本と中国と競わせることで、日ロ交渉を自国に有利な条件に導こうとしている。

1億円を積んでまでプーチンと会い、肝心の北方領土交渉を一歩も進められないまま「彼とは信頼関係がある」と自慢する政治家がいる限り、日本はいつまでもロシアから国民の血税を貪られるだろう。中国との関係も然りである。

                     (敬称略)

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グルジア問題については、このサイトを参照なされてください。(マイナーなサイトなので紹介したくないですが)

http://geopoli.exblog.jp/

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