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2008年9月29日 (月)

知恵なき中山国交相の辞任が提起した教育問題

「大臣として失格」「よく言ってくれた」。賛否の入り混じるなかで、中山成彬が国交相を辞任し、政局はいよいよ風雲急を告げている。

日教組の一部強硬派が教育を政治利用している側面は否定できず、中山の発言に喝采を送る向きがあることもうなずけないことはない。

ただ、中山に知恵が欠けていることも事実だ。国交相の記者会見で、聞かれてもいないのに日教組を持ち出してどうするつもりだったのか。

成田闘争はごね得であり、戦後教育が悪かった。その元凶は道徳教育に反対している日教組だ―。どうやら、そのような理屈で成田空港問題と日教組が結びついたようだが、短絡的な論理という批判は甘んじて受けなければならない。

日教組を問題にするのなら、文科相時代に大いにやってほしかった。国交相の発言としては大きな違和感を感じる。

総選挙を前にしたこの時点で、日教組の政治団体「日政連」から8人の国会議員を送り込んでいる民主党を明かに攻撃する発言は、就任直後の公式な記者会見の場においては、いささか大臣としての品格を欠くものだったといえる。

ただ、文科相時代に中山が日教組問題に黙っていたわけではない。平成17年07月20日衆院文部科学委員会で、中山文科相に、自民党同派閥の佐藤錬議員が質問した。いわば出来レースの質疑である。

佐藤 「日教組に対する御見解を伺っておきたい。(中略)偏向教育を特徴づける教育の内容は、反日自虐教育を初め、共産主義、社会主義礼賛教育、ゆとり教育、ジェンダーフリー教育、異常な性教育、反自衛隊、反安保教育などであります」

中山 「佐藤委員がお話しなさったようなことがあったということも事実だろう、このように思うわけでございまして、そのことが今日のさまざまな場面におけるいろいろな問題となって出てきていることもあるのではないか、このように考えているわけでございます」

以上のように、佐藤に中山が同意する形で、二人三脚の日教組批判を繰り広げた。

ところが中山はこのとき「平成七年でございますか、日教組も運動方針を転換いたしまして、それからは参加、提言、改革ということを掲げまして、かなり現実路線といいますか・・・」と日教組に配慮した言い回しもしている。

これは村山内閣時代、文部省と日教組が歩み寄り、日教組が日の丸・君が代闘争を棚上げし、対決から対話路線に方針転換したことを指している。

実はこの転換が組織内の対立を生み、現在の日教組の問題をより複雑にしている面もある。

中山は日教組の方針転換にふれたあと、「一部におきましてはまだまだ本当にひどい教育もなされているということを考えるわけでございます」とも述べている。

教育は社会全体の問題であり、一部の組織だけの責任に帰するのは間違いだろう。しかし、例えば「男女の性差」という自然の摂理を無視した、無理な平等意識は、この国のかたちと美風を少しずつ破壊しつつあるように思えてならない。

命と平和の大切さと同時に、公の精神、人に対する尊敬と感謝、そして個性の違いや男女の性差を認め尊重しあう心を育てるために、どのような教育のあり方がのぞましいのか。今後、国民全体でしっかりと考えていく必要があろう。

中山の稚拙な言動が本来の教育論議に水をささないよう祈るばかりである。(敬称略)

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コメント

不出馬宣言したのに、周囲からの勧めで再出馬すると言い出して世間の失笑を買った中山成彬氏が今後何を発言しても、まともに取り合う人はいないでしょうね。同氏に提起された問題も、同氏の発言であるというだけで過少評価される恐れがあります。

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