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2008年9月 9日 (火)

小池流「人生マーケティング」で総裁選出馬

総選挙に突入すれば、メディアを通して全国民に候補者個人をアピールする機会はほとんどない。

ところが、自民党総裁選という特殊な内輪の選挙だけはなぜかテレビ各局が大盤振る舞いし、候補者の論戦を時間をかけて国の隅々まで流してくれる。

20人の推薦議員集めは難しいが、こんな素晴らしい無料コマーシャルのチャンスを利用しない手はない。

小池百合子が勝敗にこだわらず総裁選に打って出たネライはここにある。小池は自らの生き方を「人生マーケティング」という言葉で表現する。

見た目と違い、本当に可愛げのない女性である。関西学院大社会学部を中退、一家の事情でエジプトに渡り、カイロ大学に入学。なぜカイロ大学なのか、という問いにこう答える。

「英語は通常兵器にすぎない。これからの日本にとって必要不可欠な地域はどこかと絞った結果がアラブだったわけです。10代では何をし、20代では何をするかを考えたんです」

これが彼女の「人生マーケティング」。30代でテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」のキャスター、40代で国会議員になり、51歳にして環境大臣、55歳で防衛大臣になった。

細川護熙、小沢一郎、小泉純一郎、中川秀直と、政治情勢の変化にともなって後ろ盾となる人物を巧みに代えながら、小池百合子というブランドの構築を進めてきた。

彼女の視野の先にあるのは女性初の「総理」の座だ。派閥の論理で総理にのぼりつめることはできない。日本新党、新進党、自由党と渡り歩いた彼女には敵も多く、妬みも買う。

今回の総裁選はなんとか20人の推薦人を確保したものの、状勢は極めて厳しい。同じ派閥の最高実力者、森喜朗が「麻生支持」を打ち出し、小池・中川ラインの集票を封じようとしているからだ。

負けるのは覚悟しているが、票はできるだけ取らなければ将来にかかわる。それが彼女のホンネだろう。

ならば、小泉純一郎のように、国民の支持を得て、その人気を背景に党を動かすしか手立てはない。「クールビズ」を仕掛ける企画力を持ち、アラビア語と英語が堪能で、女性には珍しく外交防衛分野に強い彼女は、クールな怜悧さがアダとなる側面も併せ持つ。いちばんの難題は主婦層への浸透だ。

だからこそ、彼女は出馬表明で「女性の目線」を強調した。それも女性候補者として「売り」の一つだろう。ただ、そのフレーズがいかにも「月並み」であることは、マスコミ界に精通した政治家として承知のはずだ。

第4次中東戦争中のアラブ世界で学生生活を送り、たびたび危険な経験をした小池はインテリジェンス(情報戦)の大切さを一般の日本人より数段よく知っている。戦乱の恐怖の中でいちばん欲しいものは、より正確な情報。生きていくために必要な情報だ。

太平のニッポンで暮らしてきた二世、三世議員にはない冷徹な色相を、微笑みをたたえた彼女の目に感じないだろうか。

いまや、中国は反日ロビー活動をアメリカの政界に仕掛け、米国務省は中国寄りの北朝鮮政策に転換した。中国から日本に送り込まれているスパイは1万人を超えるとさえいわれ、北朝鮮やロシアの工作員もわれわれの日常生活に潜んでいる。

「スパイ天国」と嘆息するばかりではこの国の国益は守れない。むしろ、小池百合子は「女性の目線」よりも「インテリジェンス」の強化を訴えたほうが、他候補との違いが打ち出せるかもしれない。

都合のいいことに、ついこの間、防衛大臣でありながら「日本は中国に謝罪するべきだ」と中国共産党紙「世界新聞報」に語った石破茂というヤワな候補者も出馬する。ズバリとその事実を突いてやればいい。

世界の中で日本が置かれている危機的状況を認識せず、安易に中国寄りのアナウンスをする日本の政治家が多いのは悲しむべきことだ。

いまひとつ人気の盛り上がりが感じられない“小池ブランド”がここから飛翔するには、男以上に凛として諸外国に物を言うスタイルを確立するしかないのではないか。

                      (敬称略)

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