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2008年10月29日 (水)

麻生首相は炎に飛び込むのか

麻生首相は思った以上に強情で自信家のようである。細田幹事長と大島国対委員長が「10月30日解散」を求めても、ガンとして首をタテに振らない。

細田と大島を動かしているのは党の重鎮、森喜朗だ。彼には麻生を総裁に推した責任もある。森らは麻生のプライドが暴走し始めていると感じている。

森の盟友、青木幹雄や公明党幹部も困惑の色を隠せない。このまま解散しなければ、炎の中に飛び込んでいくようなものだ。なぜなら、日本はこれから来年にかけて不況がいっそう深刻化する恐れが強いからだ。

解散して、もし民主党中心の政権ができたとしても、未曾有の不況の克服という難題に直面して、打つ手が効を奏さず、政権が瓦解する可能性だってある。長期的に見れば自民党としては、それも一つの戦略だ。

一方、解散のタイミングを失って、仮に来年9月の任期満了までズルズルいくと、民主党の対決姿勢は強まって政策遂行はままならず、不況による社会の不満が自公政権攻撃に向かう可能性がきわめて高い。森らの心配はそこにある。

それでも、麻生首相が解散を渋るのは、ひょっとしたら巷間言われているように「自公で過半数割れ」を恐れていると言うようなことではないのかもしれない。

あえて炎に飛び込むところに、クールな「ヒーロー」でありたいと願う彼の美学があるのではないか。

テレビに映る彼の歩き方を見るがいい。肩で風を切り、颯爽としていて、かっこいい。顔には好き嫌いがあるだろうが、少なくとも笑顔は魅力的だ。つねに「自分は他人とは違う」と意識し、“麻生太郎”を演じている。

愛読書「ゴルゴ13」が、彼の頭脳の波長と合うのはよくわかる。死と隣り合わせの危険に身をさらし続ける日常。殺し屋ではあっても、プロとして自らに課したルールをストイックに守る。それがゴルゴの生き方だ。

ハードボイルドという点では相棒の中川昭一も似たような感受性を持っているように思う。彼らは、国難のときこそ出番だと感じているのではないか。

麻生首相の美意識からすれば、マスコミの記者たちのかまびすしい質問攻めを、低レベルとみなし、つい見下した言い方をして誤解を受ける。記者たちだって、締め切り時間に記事を間に合わせなくてはならないから必死なのだ。

誰が何を言おうと、表情一つ変えず、黙ってやるべきことをやっていく。それがオレのやり方だと思っているだろう。「新聞は見るが読まないようにしている」とうそぶき、夜は高級ホテルのバーに繰り出して葉巻をくゆらせながら時を過ごす。それがオレの日常だと思っているだろう。

悪く言えば唯我独尊。良く言えば、信念居士。さらに言うなら劇画魂か。

国民は今あれこれ考えても仕方がない。麻生流美学にこの国を託しているのが現実だ。いつになるか分からなくなってきた総選挙を待って、麻生流思考法に対する評価を下すしかない。 (敬称略)

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